ASCII Power Review ― 第153回
ソニー「Xperia PRO-I 」実機レビュー = まさにRX100をギュっと内蔵したスマホだった!-倶楽部情報局
2021年11月29日 18時00分更新
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本日は、ASCII倶楽部の人気記事「ソニー「Xperia PRO-I 」実機レビュー = まさにRX100をギュっと内蔵したスマホだった!」を紹介します。
スマホとしては大型の1型撮像素子を搭載した「Xperia PRO-I(プロ・アイ)」が登場した。1型撮像素子といえばすでに「AQUOS R6」や「Leitz Phone 1」があるが、1型撮像素子の名機「RX100 /10 /0」シリーズを擁するソニーということもあり、カメラマニアの期待は相当高まっているのだ。
自分はカメラマンなので、「Xperia PRO-I」の気になるカメラとしての性能をレビューしていく。(なお今回試用したのは発売前モデルなので、画質や操作感など発売される製品とは異なる可能性がある。)
ソニーの名機「RX」の血統がついにXperiaに注がれたのである
撮像素子は「RX100 VII」と同等という。つまり高速処理が可能な「積層型」で、なおかつAFが素早い「像面位相差AF」も搭載し、ライバル機よりワンランク上の性能だ。
ただ既に報じられているとおり1型撮影素子すべての画素を使用しているわけではなく、一部をクロップする仕様となっている(ちなみに超小型1型コンデジ「RX0」もクロップする仕様だ)。
この点を気にする人がいるかもしれないが、撮像素子が大型であるメリットは、1画素あたりのサイズが大きくなり、より多くの光を取り込むことでき、階調再現や高感度画質が優れるという点。つまりクロップしていても1型撮像素子の恩恵は十分に受けられるのである。
カメラは1型撮像素子で24mm相当の広角にくわえ、撮像素子サイズは一般的なスマホカメラ同等だが16mm相当の超広角(1/2.5型)と50mm相当の標準(1/2.9型)も搭載。幅広い画角をカバーしてくれるのは有難い。
また1型撮像素子の24mm相当レンズには絞り機能を搭載し、F2とF4を切り替えることができる。スマホのように限られたスペースしか確保できないレンズ内に絞り機構を組み込むあたりは、「XperiaPro-I」のカメラに対する本気度が感じられる。
半押しにも対応した物理的なシャッターボタンを搭載し、AF/AEロック(AF-Sに設定した場合)の動作は一般的なカメラと遜色の無い操作感である。また端末がスリープ状態でもシャッターボタンを長押しすると自動的にカメラアプリが起動し、すぐに撮影することができるは快適だ。
さらに音量ボタンでデジタルズームの操作ができるほか、ストラップホールを備えるなど、カメラとして使用する際の工夫も随所に見られる。
カメラアプリ「Photography Pro」の撮影モードには、一般的なスマホカメラのような操作感の「BASICモード」や、シーンを自動判別する「オートモード」もあるが、やはり撮影を楽しむなら詳細な設定がおこなえる「プログラム」と「マニュアル」での撮影がオススメだ。
さすがはソニーの1型撮像素子
明らかにコントラストも発色も高級カメラレベルだ
気になる1型撮像素子カメラの画質だが、クッキリとしたシャープ感で、メリハリのあるコントラストや鮮やかな発色も相まってクリアに感じる描写だ。周辺光量低下や像の歪みもキッチリと補正されている。さらに明暗差の階調も幅広く再現されているのも1型撮像素子ならではである。
(以下の作例は、特記がない限り、ホワイトバランスオート、ISO100、DレンジオプティマイザーAUTOでの撮影。クリックで実物大に拡大となります。)
ただ拡大して細部を見ると、少しシャープネスが強めな感もあり、好みは分かれるところ。シャープネスやコントラスト、彩度と調整する機能(「RX」や「α」でいうところの「クリエイティブスタイル」)が搭載されていないのは惜しいが、RAWの同時記録も可能(「BASICモード」や連写撮影、HDR設定時は不可)なので、現像時に自分好みに仕上げるという手もある。ちなみに、RAWのファイル形式はDNGを採用していて、ソニー独自のARWではないのは解せないところだ。
続きは「ソニー「Xperia PRO-I 」実機レビュー = まさにRX100をギュっと内蔵したスマホだった!」でお楽しみください。
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