2種類のコアを混載した第12世代Coreプロセッサーを採用、その挙動も調べてみた
Core i7-12700Kを「NZXT H510I」に搭載した「G-Master Axilus NEO Z690/D4」、納得の性能・デザイン・品質が魅力のデスクトップPC
2021年11月30日 11時00分更新
PCケースにスマートなデザインの「NZXT H510I」を採用
BTOパソコンは既成のPCパーツを組み合わせているが、どのパーツを選ぶのか、どう組み立てるのかがBTOパソコンメーカーの腕のみせ所だ。
G-Master Axilus NEO Z690/D4は性能だけでなく、みための美しさにもこだわっているのが特徴だ。PCケースにはガラスサイドパネルを採用したNZXTの「H510I」をチョイス。ゲーミングパソコンにありがちなごちゃごちゃとしたデザインではなく、飾りの少ないシンプルなデザインとなっている。
ケース内部のデザインにもこだわりがある。その1つが、アクセントとなっているケーブルバー。接続は裏配線が基本となっているものの、PCパーツは表面にあるため、最終的にはどこかでケーブルがみえてしまう。このケーブルが出てくる場所をうまく隠してくれるのが、このケーブルバーだ。
裏配線を多用しているとはいえ、BTOパソコンとは思えないほどケーブルが少ないと感じた人は多いのではないだろうか。よくみると、フロントパネルやファンに接続されているケーブルがすぐ近くの穴から裏へと引き込まれているのが分かるだろう。
こういったケースの細かな部分をフル活用することで、ケーブルが目立たない組み立てを実現しているわけだ。
表面がキレイなぶん、裏面はケーブルでぐちゃぐちゃになっているのではないか……と意地悪なことを考えてしまったので、その辺りもチェックしてみよう。
もちろん裏配線ということもあってケーブルは多数伸びているが、どれもバンドでキッチリ固定されており、ブラブラしていない。取り回しも美しく、将来、HDDやSSDの増設やパーツの交換を行なう際も、悩まずに作業できそうだ。
ちなみに、左上にある四角いユニットは、USB接続のファンコントローラー。「NZXT CAM」というアプリをインストールすることで、ファンの速度やライトアップの色などをコントロールできるようになる。
空冷ながら静音性にも配慮
CPUクーラーにはNoctua「NH-U12S redux」を採用
ハイエンド構成のゲーミングパソコンでは、CPUクーラーに水冷を採用することも多いが、G-Master Axilus NEO Z690/D4が採用しているのは、空冷クーラー。ただし、ヒートシンクが大きなサイドフローで、静音性と冷却性能の両立で定評あるNoctua製品を採用するという点にこだわりがある。
「NH-U12S redux」は、定番の「NH-U12S」と比べるとヒートパイプが1本少なくなっている点や、ヒートパイプとフィンとがはんだ付けされていないといった違いはあるものの、サイズは同じ。並べて比べれば多少冷却性能が見劣りするとはいえ、静音性と冷却性能はしっかり継承しているのが特徴だ。最上位クラスのCPUを使わないなら十分な性能があり、コスパを考えればNH-U12S reduxはかなり魅力的なCPUクーラーとなる。
もちろん、CPUをより冷やしたいと考えているなら、BTOで変更も可能だ。「NH-U12S」はもちろんのこと、デュアルファン搭載の「NH-U12A」も選択できる。また、水冷クーラーも用意されているので、空冷より水冷が使いたいというなら、こちらを選ぶのもいいだろう。こういったカスタマイズを自由にできるのが、BTOパソコンの強みだ。
サイドフローのCPUクーラーはケース内に熱を拡散してしまうという懸念点はあるものの、すぐ後ろにケースファンを装備し、CPUクーラーから出た熱風を素早くケース外へと排出できるようになっている。
また、熱がこもりやすいケースの天面にもケースファンが増設されており、熱対策がしっかりされているのが分かる。
なお、吸気ファンはフロントに装備されており、この3つのファンはNZXTのファンコントローラーで制御されている。