ファーウェイが2021年8月に発売したスマートウォッチ「HUAWEI WATCH 3」は、1.43インチの大型ディスプレイを備えながらも長いバッテリー持ちを実現していることが特徴だ。具体的には「スマートモード」で3日間、長時間バッテリー持続モードで約14日間使えるという。本稿では、同機をiPhoneと接続したうえで、どの程度の連続駆動時間が期待できるのかをざっくりと検証したので、購入検討時の参考にしてほしい。
なお、本稿における検証は、iOS 15.0.2を搭載した「iPhone 11 Pro」と、バージョン12.0.8.301のiOS版「HUAWEI Health」アプリを用い、「HarmonyOS 2.0.0」搭載のHUAWEI WATCH 3とペアリングしたうえで実施した。
どうやら「スマートモード」という設定はない
まず、HUAWEI WATCH 3で利用できるという「スマートモード」だが、筆者がウォッチの設定アプリ内を探した限り、独立した設定項目として用意されているわけではないようだった。オンライン上に公開されている説明書を見ても、特に同モードについて言及されている箇所はない。おそらくだが、通常使用の状態が「スマートモード」に該当するのだろう。
製品仕様ページの記載を確認すると、この「スマートモード」で約3日間の電池持ちになるのは、以下の状況と書かれている。基本的な機能の活用は制限せずにすむようだ。
工場出荷時の設定、毎日24時間スマートフォンとのBluetooth接続、心拍数モニター有効、夜間の睡眠にHUAWEI TruSleep有効、毎週60分のアプリ使用、毎週30分のBluetooth通話、毎週30分のBluetooth音楽再生、毎週90分のワークアウト(GPS有効)、メッセージ通知を有効にし(1日にSMSメッセージ50件、通話6件、アラーム3件)、1日に200回画面をオンにした場合――
また、iPhoneとペアリングする場合には、電池持ちが少し短くなるようだ。同ページにもこのような但し書きがあった。
iPhoneとのペアリングの場合はこの状況で約1.5日の電池持ちになります。
今回の検証ではiPhoneを使っているので、特に設定を施さずに丸1日バッテリーが持てば看板に偽りなしということになる。なお、ウォッチの「設定」アプリ内には、「バッテリー」という項目があり、ここから「省電力」という設定をカスタマイズできる。ここには「常時表示」と「持ち上げて画面起動」という2つのスイッチがあり、オン・オフを切り替え可能だ。今回バッテリー持ちの検証を行うにあたって、「常時表示」はオフ、「持ち上げて画面起動」はオンの状態になっていることを確認した。
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