本記事はソラコムが提供する「SORACOM公式ブログ」に掲載された「パートナー限定! SPSパートナー会開催レポート ~IoTxスポーツ等ソラコムのパートナーエコシステムの広がりをご紹介~」を再編集したものです。
こんにちは。ソラコムパートナーマーケティングの小出です。
9月30日に開催したSORACOMのパートナーのみがご参加いただける「SPS*パートナー会」のレポートをお届けいたします。
SPSとは
SORACOM パートナースペース (以下、SPS) は、SORACOM のパートナープログラムです。 デバイス、ソリューション、テクノロジー、インテグレーションの4つのカテゴリーで、IoTシステムに知見を持つ企業にご参加いただいています。詳しくはこちらをご覧ください。
今年3回目の開催となった今回は、SORACOMプラットフォームのアップデートや新規パートナーのご紹介、パートナーにより創出された事例を共有しました。
IoT活用ユーザーセッション「IoT x スポーツ」
最初のセッションでは、N Sports Tracking Lab合同会社代表 横井様と株式会社OND代表 近藤様が登壇し「IoT x スポーツ」についてお話いただきました。
海上スポーツなど肉眼では見ることのできない試合の情報をリアルタイムで位置情報をクラウドに送って観客向けに配信するシステムをご提供。ワールドカップでの使用打診をきっかけに商用製品化されました。(レース中にヨットの位置を海面上にリアルタイムにマッピングするシステムの画像)
■株式会社OND 様
トレイルランニング向けに、安全管理・運営の効率化にも役立つ、位置情報の計測ツールをご提供。現在各地の大会でも利用されており、選手のみならず、主催者、選手の家族にも好評を得ているとのことです。(富士山100マイルチャレンジ時の画像)
「ゲスト=選手」自らがプロトタイプを制作!トークセッション
横田様、近藤様とも、製品化のきっかけは、ご自身が選手として「使用する」ためだったとのこと、そして選手同士のネットワークで実用化が進んでいったと語りました。いずれも、プロトタイプはご自身で、非常に短期間で制作されています。
今後は、品質面、安全面での向上を目指しながら、より多くの大会や競技で使っていただけるようにしたいと展望を語りました。
N Sports Tracking Lab様、株式会社OND様の力をお借りして、ソラコムのIoT技術が世界のさまざまな大会で使われるかとおもうと、私もわくわくします!
6社のSPS新認定済パートナーをご紹介
SORACOMを使ったIoTシステム構築において、知見と一定の実績を持つ企業として新たに認定された6社の企業が、ソリューションと協業したいパートナーについて紹介しました。SPSを通じて、パートナー同士がIoTプロジェクトで協業する案件も増えてきています。
認定済パートナー一覧(赤枠が新規)
座学+実習+個別ワークの流れでIoTキットも提供し、並走型で実践を支援されています。IoTの価値啓蒙や営業手法、導入方法までトータルで提案できるので、をSPSパートナーとともに中小企業を支援したいとのメッセージをいただきました。
*スマーティエ様と群馬県主催の「IoT活用人材育成講座」は当社でも記事化させていただきました。
素材産業向けの装置設備メーカーのノウハウを生かし、中堅企業向けIoTソリューションを提供しています。きめ細かい情報管理と可視化や分析が強みです。SPSパートナーと、製造業向けにすでに持っている製品やプラットフォームとの情報連携をしていきたいとのことでした。
環境分野の各種モニタリング・分析を幅広く行なっており、遠隔で騒音、粉塵などを簡易にモニタリング装置「CEEMS」を工事現場やプラント等にご提供されています。モニタリングのみならず余寿命診断にも繋げられるよう、SPSパートナーと協業していきたいとのことでした。
MyBeaconシリーズをはじめとしたビーコンデバイス・アプリ・クラウドの一体型ソリューションをご提供されています。組み込み領域に強みを持っているため、フロントエンド側で困りごとあればぜひご相談いただきたい、またバックエンド受託が可能なパートナー様と協業していきたい、とのことでした。
ハードウェアに近い組み込み系の開発メインのSIerから、近年のIoT需要の高まりを見て事業領域を広げています。ノーコードでIoTサービスが作れるプラットフォームを提供しているので、IoT向けデバイスメーカーと組んでサービス提供をしていきたいとのことでした。
■N-Sports tracking Lab合同会社
前半にご登壇いただいたため、スライドのみのご紹介となりました。
パートナー事例登壇
パートナー会のなかでも、好評なコンテンツが事例紹介です。今回は、塩野義製薬株式会社 岩本様と、SPS Selected Partnerの株式会社MAGLAB 武市様より、プロジェクトの進め方とうまくいった要因などをお話いただきました。なお、こちらの事例の詳細については、今年6月に開催いたしました「SORACOM Discovery 2021ーDay 3 感染拡大を防げ!コロナ禍における塩野義製薬の挑戦」でもご紹介しています。
社内新規事業のプロジェクトリーダーだった岩本様が、ソラコムにお問い合わせいただき、「スピード」が大命題とのことで、ソラコムよりSPS SELECTEDインテグレーションパートナーのMAGLAB様をご紹介、プロジェクトがスタートしました。初回お問い合わせよりわずか3日で打合せ、打合せ当日中に模造案作成、という驚異のスピードが実現。その後も両社の協力体制により順調にプロジェクトを進行できたとのこと。
お二方のお話を聞いて、今回のプロジェクトの成功要因は、お客様のニーズが明確であったことと、パートナー企業(今回はMAGLAB様)のケイパビリティーや強みが事前に認知されていたことが大きかったのではないかと感じました。
ソラコムとしても、SPS会含む様々な場面で、SPSパートナーの技術や強みを、事例などを通してご紹介する機会をさらに増やしていきたいと思っています。
次回のSPSパートナー総会は、12月10を予定しております。準備でき次第、パートナーのみなさまには、メール等にて詳細をお知らせいたします。お楽しみに!
まだパートナーとしてご登録いただいていない方も、SPSは随時参画企業を募集しています。登録にかかる時間は3分ほど、ぜひこちらからご申請ください。
今後も、ソラコムはSPSパートナーのみなさまとともに、お客さま企業のIoT活用をサポートしてまいります。引き続きよろしくお願いいたします。
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