「ston」で集中力は持続するのか!?  現役ライターがタイピングゲームで実験

タイピングゲーム「寿司打」、途中でブリージングデバイス「ston」を利用した結果……

文●馬波レイ 編集●村野晃一(ASCII)

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在宅ワークの悩みは"ほどよい一服"

 フリーランスライターとして長年在宅ワーカーを続けている自分にとって重要なのは"気分転換"であるように思う。自宅での作業というのは余計な雑音がないぶん集中できるが、それゆえに根を詰めるぎることもママある。例えば、"文字起こし"と呼ばれるインタビュー音声をテキストに打ち直す作業なんかは耳と脳と指を駆使するので、1時間も続けているとけっこうグッタリくるものだ。

 気分転換の定番アイテムといえばタバコや、お茶、コーヒーといった飲み物が思い浮かぶだろうが、タバコは値上がりを機に数年前に止めたし、飲み物(特にコーヒー)はがぶ飲みすると加齢で弱まった胃腸にはあまり具合がよろしくない。誰にも文句を言われないのをいいことにベッドにゴロン&スマホをイジイジな小休止をすることもあるが、それではどうにも集中力が途切れてしまう。

 そんな自分が"ほどよい一服"がないものかとネット検索していたときに目に止まったのが、「ston(ストン)」だ。

 BREATHER(ブリーザー)社が販売している「ston」は、カートリッジに入ったリキッドを吸気接種できるブリージングデバイスと呼ばれるアイテムで、「ひと休みをアップデートする」というコンセプトに基づいて開発されている。一見すると加熱式(電子)タバコのようだがニコチンは入っておらず、カートリッジ内のリキッドを熱して発生する、蒸気の味や香りを楽しむものだ。もうひと踏ん張りしたい時のミントフレーバーの「POWER」、気分を落ち着かせたい時のココナッツフレーバーの「CALM」と、シーンに応じた2種類のカートリッジが用意されており、自分はミントフレーバーの「POWER」を試してみた。

手前にある丸っこいのがston本体。手にすっぽり収まるサイズ&アルミの冷ややかな触り心地は所有欲を満たしてくれる。スティック状のモノはカートリッジ(3本入り)で、もうひと踏ん張りしたい時のミントフレーバーでカフェイン配合の「POWER」、気分を落ち着かせたい時のココナッツフレーバーでGABA配合の「CALM」の2種類が用意されている。

「ston」の効果はタイピングゲームで感じられるのか?

 普通の体験レビューは巷に多数存在するので、ここはライターらしく(?)タイピングゲーム「寿司打」を使った実験をしてみることにした。

 「寿司打」は、ブラウザを使って無料で楽しめるローマ字入力用のタイピング練習ゲームで、レーンを流れる寿司が消える前に文字を正しく入力するとスコアがアップする。

 実験方法としては、難易度は【普通】、コースは【お勧め 5000円】を用いて、なるべく間を空けずに連続で10回プレイを行うというルール設定とした。

タイピングゲーム「寿司打」。

リザルト画面。5000円のコースに対してどれだけお寿司をお得に食べられたかがスコアとなる。タイプミスが少ないほどプレイ時間が加算されていく。

 まずは基準値を知るべく、何も用いずにプレイを行ってみた。詳しい結果は以下の表をご覧いただくとして、注目してほしいのは1秒間の「平均キータイプ数」。6プレイ目までは3回後半~4回近くをキープしているが、以降は明らかに右肩下がりとなっている。タイピングゲームなのでランダムに出題される文字列の"引き"に左右されることはあるものの、プレイ回数が進むごとに打鍵数が減っている(=収集力が低下している)のは間違いないといえるだろう。

何も使わない場合
プレイ回数 5000円コース・普通の成績
(円)
正しく打ったキーの数
(回)
平均キータイプ数
(回/秒)
ミスタイプ数
(回)
1 1900 388 4.0 29
2 1480 367 3.7 46
3 1660 396 4.0 28
4 1720 375 3.9 33
5 1900 379 3.9 36
6 680 342 3.7 53
7 1060 334 3.6 42
8 -180 320 3.4 53
9 440 317 3.4 66
10 -520 282 3.1 62

 また、ミスタイプ(文字の打ち間違い)もプレイ回数が増すごとに20→30→40……と増加傾向となっているころから、プレイ回数が増すほどにタイピングの精度は落ちることがわかる。実際、プレイに集中するあまりに7回目あたりでは自分の呼吸があきらかに浅くなっているのを感じて、軽く息を整えるほどであった。意外に疲れるのね、タイピングゲーム。

タイピングゲーム、途中で「ston」を利用してみたら記録が落ちない!?

 続いては、stonを用いての実験。約2時間の休憩を挟んだあとに同じルールで行ったが、さきほどのプレイで精度が落ち始めた5プレイ目終了時に、「ston」を使用。一服の目安とされる6回の吸引を行ってから、プレイを続けてみた。

プレイの途中でstonを吸入。リキッドが蒸発するパチパチっという音と共に口の中に広がるミントの香りが広がり、リフレッシュ気分を味あわせてくれる。

 気になる結果は以下のとおり。自分でも驚いたのだが、stonを吸引した直後の6プレイ目は(問題の引きが悪かった焦りもあり)ガタ落ちしたものの、直後の8プレイ目でのスコアは大幅に回復。9回目ではなんとここまでのハイスコアを叩き出せたのだ。

「ston」を使った場合
プレイ回数 5000円コース・普通の成績
(円)
正しく打ったキーの数
(回)
平均キータイプ数
(回/秒)
ミスタイプ数
(回)
1 1900 381 4.0 41
2 2080 408 4.3 33
3 1340 373 4.0 45
4 1520 390 4.1 41
5 1340 374 4.0 59
6 1660 378 4.0 43
7 200 328 3.5 74
8 1840 387 4.1 38
9 2440 420 4.4 32
10 2260 400 4.2 37

 これが「POWER」カートリッジに含まれるカフェインを吸引したことによる覚醒効果なのか、はたまた深呼吸をしたことで集中力が回復したのかはわからないが、"スコアが回復した"という事実が体験できたことは大きな収穫であったと思う。

タイピングゲーム、途中でエナドリを飲んでみたらどうなる?

 参考として、stonではないアイテムでのリフレッシュ効果も実験してみた。使用したのは市販のエナジードリンク。果糖ぶどう糖液糖にカフェイン、アルギニンなどが加えられたよくあるタイプのものだ。これを、stonのと同様に5プレイ目終了後に飲み、プレイを続けてみた。

プレイに集中を欠いたタイミングでラズベリー味の微炭酸エナドリをグビッと注入。果たして結果は……!?

 結果はというと、これまで同様に回数が増えるごとに低下していった成績が、エナドリを飲んだ直後から回復。7プレイ目には、なんとこの実験でのベストスコアを記録した。その後のスコアは上がったり下がったりで、やや安定しなかった。実験とは無関係かもしれないが、空きっ腹にエナドリ注入はなかなか胃にもたれるものを感じたり……。

エナドリを使った場合
プレイ回数 5000円コース・普通の成績
(円)
正しく打ったキーの数
(回)
平均キータイプ数
(回/秒)
ミスタイプ数
(回)
1 2620 420 4.2 21
2 1660 383 3.9 39
3 2020 403 4.1 33
4 1900 380 4.0 35
5 1880 400 4.0 40
6 2440 413 4.2 35
7 2620 417 4.3 36
8 1300 350 3.8 57
9 1720 380 4.0 37
10 1060 344 3.6 43

気分転換のお供として愛用したくなる手軽さ

 実験結果としては、「ston」、エナジードリンクともに"気分転換の効果はありそう"ということで、自分にとっての初めてのston体験は上々のモノとなった。

 なにしろ、タバコのように(非喫煙者には気になる)煙が出るわけではないし匂いもごく軽微。飲み物と違って下準備の必要はなく、誤ってこぼしてデスクを汚してしまう心配もいらない。なにより、マグネット式の蓋を片手でサッと外して吸い込むだけの手軽さがいい。

 長く使うことでの効果の程はまだわからないが今回の実験を通じて、原稿書きのお供としてstonをデスクの傍らに用意しておきたいという気には十分させられた。今回は使わなかったがココナッツフレーバーでリラックスしたいとき向けの「CALM」カートリッジも気になっちゃうのである。

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