Core i9-11900Kに加え32GBメモリー、デュアルストレージ、水冷CPUクーラーも採用

ゲームや配信、クリエイティブも! ユーザーの願望をまとめて叶えるRTX 3080 Ti搭載ハイエンドPC「G-Tune HP-Z」にスキはなし

文●藤田忠

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「G-Tune HP-Z」

 マウスコンピューターのゲーミングブランド「G-Tune」から、"ユーザーのあらゆる希望をかなえるハイエンドモデル"という自信溢れるキャッチを掲げる「G-Tune HP-Z」が登場。そのキャッチフレーズの通り、G-Tuneトップクラスのスペックを、高級感あるフルタワーケースに詰め込んだマシンになっている。そんな1台を、実際に触る機会を得られたので、じっくりとチェックしていくことにした。

 性能面は次回に検証するとして、まずはそのスペックと高級感ある外観を眺めていこう。

数あるG-Tuneシリーズのなかでも、最高峰のスペックを備えている「G-Tune HP-Z」

高級感のある全高約481mmのフルタワーケースを採用する

G-Tune最高峰の一角を占める"HP-Z"を吟味

 G-Tune HP-Zの標準構成は、CPUにインテルの最新世代かつ最上位のCore i9-11900Kに、4Kゲーミングを楽しめる性能を持っているビデオカードのGeForce RTX 3080 TI GDDR6X 12GB、3200MHz駆動の32GB DDR4メモリー、1TB NVMe M.2 SSD+4TB HDDというスキのないスペックになっている。

 さすがに価格は48万3780円と高額になるが、高級感あるデザインの筐体や、16スレッド、最大5.3GHzで動作するCore i9-11900Kを静かかつ強力に冷却する水冷CPUクーラーなど、スペック以外の魅力もいっぱいだ。

Core i9-11900Kの性能を引き出す水冷システム

 G-Tune HP-Zは、高い冷却性能を発揮する水冷CPUクーラーを搭載している。冷却性能に大きく影響するラジエーターには、120mm径ファンを3基搭載する大型の360mmサイズを採用。ビデオカードからの発熱も加わり、ケース内の温度が大きく上昇するゲーミング中はもちろん、動画の編集やエンコードといったCPUの性能をフルに活用する作業も不安なく実行できる。

CPUクーラーには、メンテナスフリーの水冷システムを搭載する

PCケーストップに、120mmファン×3基とともに、360mmラジエーターが備わっている

 空冷CPUクーラーと比べて、複数のラジエーターファンや、冷却液を循環させるポンプといった駆動パーツが増える水冷CPUクーラーは、駆動音が大きくなる傾向がある。この点はG-Tune HP-Zでも同じだが、360mmサイズの大型ラジエーターを採用することで、駆動音の発生元となるラジエーターファンの回転数を抑えつつ、高い冷却性能を発揮することが可能になっている。

筐体上部の左右パネルには吸排気口が備わっている。水冷システムの吸排気を効率よく行なえるようになっている

さまざまなゲーミングスタイルに応じられるGeForce RTX 3080 Ti

ビデオカードには、3スロットを占有する大型GPUクーラーを備えるNVIDIA GeForce RTX 3080 Tiを搭載。大型モデルだが、フルタワーケースだけあって、ケース内には余裕が残っている

 ビデオカードには、NVIDIAハイエンドGPUのGeForce RTX 3080 Tiを搭載している。NVIDIA新世代GPUとなるGeForce RTX 3000シリーズの最上位に位置するGeForce RTX 3090に迫る性能を発揮。人気eスポーツゲームを240Hzディスプレーで、WQHDや4K解像度で高負荷なタイトルを、レイトレーシングをオンにしてといった、さまざまなスタイルでゲームを楽しむことができる。

NVMe M.2 SSD+HDDのデュアルストレージ

NVMe M.2 SSDには、標準でヒートシンクを装備している

 ストレージは複数のゲームデータをインストールでき、ゲームのプレイ動画や写真などを存分に保存しておける1TB NVMe M.2 SSDと4TB HDDのデュアルストレージ構成になっている。各種アプリケーションやゲームデータは、高速なNVMe M.2 SSD、プレイ動画や写真などはHDDに保存といった使い分けができる。

正面右側のサイドパネルを外した状態。3.5インチHDDが搭載されているのがわかる

2.5インチストレージベイも備えている。データ保管用に、コスパ優秀な2.5インチSSDを増設するのもありだ

 高発熱なNVMe M.2 SSDには、標準でヒートシンが装着されているので、NVMe M.2使用時に起こる可能性がある熱による速度低下(サーマルスロットリング)の不安なしだ。また、BTOでは2TB NVMe M.2 SSDや、最大リード6700MB/秒という現状最速クラスのリード性能を発揮するPCI Express4.0×4インターフェースのSAMSUNG「PM9A1」(2TBモデル)を選択することも可能になっている。

性能だけじゃない最高峰な1台のG-Tune HP-Z

高級感あるケースデザインや、水冷CPUクーラーの搭載など、G-Tune HP-Zにスキはなし

 プレイしたいと思うゲームタイトルやクリエイティブを行なえるスペックに、飽きのこないラグジュアリーなデザインのケースや、高負荷作業を不安なく行なえる水冷システムなど、外観から眺めるだけでもトピック豊富なG-Tune HP-Z。続いては、いよいよそのパフォーマンスに迫っていこう。

G-Tune HP-Zの主なスペック
CPU Core i9-11900K(3.5GHz~最大5.3GHz)、8コア/16スレッド
CPUクーラー 水冷CPUクーラー(360mmラジエーター)
グラフィックス GeForce RTX 3080 Ti GDDR6X 12GB
メモリー 32GB
ストレージ 1TB SSD(NVMe対応)、4TB HDD
内蔵ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
通信規格 有線LAN(2.5GBASE-T)
電源 1200W 80PLUS GOLD
インターフェース(前面) USB 3.0×2、USB 2.0×2、マイク入力/モノラル、ヘッドフォン出力
インターフェース(背面) USB 3.2 Type-C、USB 3.0×5、USB 2.0×2、マイク入力、ラインイン、ラインアウト、リアスピーカー、センター・サブウーファー、S/PDIF
サイズ およそ幅215×奥行490×高さ481mm
OS Windows 10 Home(64bit)