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薄型ノートからゲーミングディスプレーまで! 史上最大ラインナップのファーウェイ新製品実機レポ

2021年07月17日 12時00分更新

文● 村元正剛(ゴーズ) 編集●ASCII

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 ファーウェイ・ジャパンが7月13日に、新製品発表会をオンラインで配信しました。同日、メディア向けに新製品のタッチ&トライも開催。7月13日以降、順次発売される製品をいち早く見て、触れてきたので、そのレポートをお届けします。

11世代インテルCore i7搭載
HUAWEI MateBook X Pro

 まずはノートPC。11世代インテルCore i7にアップグレードされた「HUAWEI MateBook X Pro」は7月13日から発売で、市場想定価格は27万4780円。フラッグシップにふさわしいリッチな質感でした。

エメラルドグリーンを採用したメタルボディーは重厚感があり、ハイエンドであることがすぐにわかる質感。13.9型の3K(3000×2000ドット)ディスプレイはアスペクト比が3:2で、ビジネスユースに適している印象

キーボードの右上にある電源キーに指紋センサーが搭載されている

カメラはF6キーとF7キーの間に搭載。カチッと押すとポップアップする

ノートPCとしては珍しいカラーだが、落ち着いた輝気を放ち、悪目立ちはしない印象。背面のHUAWEIロゴは従来モデルよりも大きくなった。重さは約1.33kg

ファーウェイのタブレットとワイヤレスで接続して、同じ画面を表示させたり、拡張ディスプレイとして使ったり、ファイルをやり取りしたりもできる

 音は試しませんでしたが、クアッドスピーカーを搭載しているので、オフタイムに音楽や映画を楽しむにも良さげ。タッチパッドの手前に2基のマイクを内蔵していて、イヤホンなしでも、クリアな音でオンライン会議などができそうです。

コスパ良しのスタンダードモデル
HUAWEI MateBook D15

 スタンダードモデルの「HUAWEI MateBook D15」も、11世代インテルCoreプロセッサーを搭載するモデルが新登場。15.6インチでアスペクト比が16:9の大画面ディスプレイがアドバンテージ。Core i5/メモリー8GB/SSD 512GBモデルは7月23日発売で11万9800円。Core i3/メモリー8GB /SSD 256GBモデルは7月13日から発売されていて、価格は8万4800円です。

ボディーカラーはスペースグレーで、メタル素材にサンドブラスト加工を施した硬派な印象。キーボード部は「HUAWEI MateBook X Pro」と同サイズ。広いタッチパッドをマウスのように使える

キーボードの右上に電源ボタンを搭載。指紋センサーが内蔵されていて、安全かつスピーディーにロックを解除できる

必要な時にだけ起こせるポップアップカメラも健在

厚さは約16.9mmで、重さは約1.56kg。サラサラとした質感で、汚れが付着しにくく、腐食にも強いとのこと

 従来モデルにより放熱効率を向上させてことや、Wi-Fi 6に対応したこともセールスポイント。楽に持ち歩けるサイズではありませんが、在宅ワークのメインマシンとして、家のあちこちで使うには便利そうです。

ファーウェイがモニターに参入!
HUAWEI MateView

 ファーウェイの新カテゴリーとして発表されたのがモニター。一挙に3モデルがリリースされました。最上位モデルは、28.2インチの4Kディススプレイを搭載する「HUAWEI MateView」。8月20日発売で、市場想定価格は8万9800円。

アスペクト比は3:2で、標準の4K(3840×2160ドット)を超える4K+(3840×2560ドット)の高解像度を実現。前方に5度、後方に18度の角度調整、0~110mmの範囲での上下高調整が可能。「指1本で軽々と調整できる」と説明を受けたが、無理に指1本でやろうとはせずに、両手で行ったほうがよさそうだった。ノートPCとは有線でも無線でも接続でき、有線の場合は、ノートPCへの給電も可能

メイン基板などが搭載されているスタンドの下部にステレオデュアルスピーカーを搭載。その左右に外部インターフェイスを備えている。スタンドの土台部分にはデュアルマイクが搭載されている

ディスプレイの底面にあるタッチバーをタップすると、ディスプレイの中央下にこのようなメニュー画面が表示。タップ操作で明るさや色を調整したりできる

 スタイリッシュなデザインで機能的。10ビットカラー(約10億色)表示や、DisplayHDR 400に対応するなど画質も上々。幅広い用途に役立ちそうです。

ゲーム向け曲面ディスプレイ
HUAWEI MateView GT

 アスペクト比が21:9の曲面ディスプレイを搭載する 「HUAWEI MateView GT」は、3Kでリフレッシュレートが最大165Hzに対応するゲーム向け。9月10日発売予定で、市場想定価格は6万5800円。

ディスプレイはVA方式の液晶で34インチで、曲率は1500R。解像度は3440×1440ドット。ゲームをしたり、映画を観たりすると、没入感を得られそうだ。スタンド部にデュアルスピーカーが搭載されていて、音量を調整するバーがカラフルに光るのが楽しい

ディスプレイの下に5方向にコントロールできるジョイスティックを搭載。ディスプレイの中央下にメニューを表示させて、各種設定ができるようになっていました

安価でオフィスワークに最適な
HUAWEI Display 23.8”

 3製品が発表されたモニターの中で、最も安いのが「HUAWEI Display 23.8”」。7月23日発売で、市場想定価格は1万9980円。なんと言っても安さが魅力です。

23.8インチのIPS液晶ディスプレイで、解像度は1920×1080ドット。アスペクト比が16:9で、オフィスワークにもプライベートにも使いやすい印象。-5~20度の範囲でディスプレイを傾けることが可能

ついにHarmonyOS 2搭載!
HUAWEI MatePad 11

 タブレットは1モデルのみ。ファーウェイが6月に発表したばかりの「HarmonyOS 2」を搭載するモデルが発表されました。約11インチ(正確には10.95インチ)のディスプレイを搭載する「HUAWEI MatePad 11」で、発売は7月23日。市場想定価格は5万4780円です。

厚さが7.25mmで、重さは約485g。11インチの大画面を搭載しているわりには軽く感じられた。ディスプレイはIPS方式の液晶で、解像度は2560×1600ドット。映画などを見るにも十分だろう。ディスプレイの上にあるカメラは8メガピクセル

カラバリはアイスブルーのみ。背面パネルは落ち着いた光沢があり、上品な印象。13メガピクセルのカメラを搭載。左右にHarman Kardonがチューニングしたというクアッドスピーカーを搭載している

カラバリはアイスブルーのみ。背面パネルは落ち着いた光沢があり、上品な印象。13メガピクセルのカメラを搭載。左右にHarman Kardonがチューニングしたというクアッドスピーカーを搭載している

第2世代の「HUAWEI M-Pencil」(1万2980円)に対応し、マグネットでタブレットにくっつけられる

プロのイラストレーターによるM-Pencilを使ったデモンストレーションも行われた。アナログのペンのような細かい筆致まで描けるという

マグネットで簡単にアタッチできるキーボード付きカバー「Smart Magnetic Keyboard」(1万5180円)にも対応。キーはやや硬く感じたが、ノートPCのように操作できる

HarmonyOS 2は、従来のEMUIの進化系と行った印象。ファーウェイのスマホやタブレットを使ったことがある人ならスムーズに操作できそうだ

 プロセッサーにはクアルコムのSnapdragon 865を採用し、RAMは6GBで、ROMは128GB。約7250mAhの大容量バッテリーを搭載しているので、電池持ちにも期待できそうです。

待望のスマートウォッチ最新作
HUAWEI WATCH 3

 スマートウォッチの最新フラッグシップに位置付けられる「HUAWEI WATCH 3」は8月以降の発売。市場想定価格は、クラシックモデル(ブラウン)が5万4780円、アクティブモデル(ブラック)が5万380円になる予定。

HUAWEI WATCH 3にも「HarmonyOS 2」を搭載。これにより、ウォッチからダイレクトに「HUAWEI AppGallery」にアクセスして、アプリをダウンロードできるという

従来のHUAWEI WATCH GT2などと同様に、腕時計としてベーシックなデザインだが、3D曲面ガラスを用いて、より高級感を増した印象。天体が動いたりする、アニメーションの文字盤も設定可能に

左がアクティブモデルで、右がクラシックモデル。左側面の上にクラウン(竜頭)は回して操作できる

対応アプリ「自転車NAVITIME」のデモを見せてもらった。スマホ側で起動すると、ウォッチでは曲がる場所に近づくとブルッと振動してわかる仕組み。曲がる場所までの距離によって表示される色が変わるなど、直感的に使えるように工夫されている

従来モデルと同様にワークアウト機能も充実。100種類以上のワークアウトモードを搭載しているとのこと。ワークアウトの記録は、自動でスマホにインストールした「HUAWEI Health」アプリに同期される。タッチ&トライ会場では、スニーカーに[HUAWEI Band 6」を取り付けて、足の動きをトラッキングして、データを同期するデモも披露された

 心拍数や血中酸素レベル、睡眠、ストレス値などを測定する機能や引き続き搭載。さらに、新機能として、手首周りの体表温度を測定する機能や、手を洗っていることを感知して、20秒以上洗うと通知される機能も追加されていました。バッテリーは「超長時間持続モード」に設定すると、最大14日間の連続使用を見込めます。従来のHUAWEI Watchの利点はそのままに、機能やデザイン性を強化したモデルという印象です。

ノイキャン対応で完全ワイヤレス
HUAWEI FreeBuds 4

 完全ワイヤレスイヤホンの新モデル「HUAWEI FreeBuds 4」は、開放型ながらアクティブノイズキャンリングに対応。前モデルの「HUAWEI FreeBuds 3」から軽量化も図られています。7月30日発売予定で、市場想定価格は1万8480円。

カラバリはシルバーフロストとセラミックホワイトの2色。このシルバーフロストは、イヤホンが鏡面仕上げで、人とは違うものを使いたい人にはおすすめ

充電ケースは、前モデルと比べて6.3%小さく、20.8%も軽くなったとのこと。イヤホンは片耳が4.1g。14.3mmの大型ドライバーを搭載しているためか、耳にはめる部分はそこそこ大きく、開放型ながら安定して装着できるように感じた。なお、イヤホン本体で最大4時間、ケースを合わせて合計22時間の音楽再生が可能

ベーシックなデザインを好む人には、セラミックホワイトが合う

内部構造がわかる展示もあった。イヤホンの外側と内側にマイクを搭載し、フィードフォワード(FF)方式とフィードバック(FB)方式を併用するハイブリッドのアクティブノイズキャンセリングを実現している

 説明員に聞いたところ、ノイズキャンセリングの性能では、上位の「HUAWEI FreeBuds Pro」に軍配が上がるとのことですが、開放型ならではの快適な装着感を重視するなら、HUAWEI FreeBuds 4を選ぶのが得策でしょう。

メガネ型ウェアラブルデバイス
HUAWEI×GENTLE MONSTER Eyewear II

 クラウドファンディングで先行発売されていた、オーディオグラス「HUAWEI Eyewear II」も、7月13日から一般発売を開始。レンズが透明の「SMART KUBO」、サングラスの「SMART LANG」から選べて、市場想定価格はどちらも4万3780円です。

人気のサングラスブランド「GENTLE MONSTER」とのコラボによる製品で、4万人以上のデータから、長時間快適に装着できるデザインやバランスを設計。スピーカーやセンサーなどはテンプル(つる)に搭載されているが、一般的なサングラスと遜色ないサイズ・デザインに仕上がっている

クラウドファンディングでも人気を集めた「SMART KUBO」

ワイヤレス充電に対応し、専用のケースに納めるだけで充電可能。フル充電で音楽を約5時間再生できる

 筆者は、別の機会にこのオーディオグラスを試したことがあるのですが、耳に装着する一般的なイヤホンと同じように聞こえて、多少の音漏れはあるものの、近くに人がいない状況であれば、気にならないレベル。オンライン会議などに使うアイテムとしても重宝しそうです。

 気になる製品があった人は、ファーウェイのウェブサイトや、個々のレビュー記事もチェックしてみてくださいね。

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