FIXER cloud.config Tech Blog
Azure API Management経由でPower Appsのカスタムコネクタを作る方法
2021年07月06日 11時00分更新
本記事はFIXERが提供する「cloud.config Tech Blog」に掲載された「Azure API Management 経由で Power Appsのカスタムコネクタを作る方法 #Azureリレー」を再編集したものです。
おばんです。Azure認定資格兄さんこと、荒井です。
本日は Power Apps の自由度をさらに高めるカスタムコネクタの作成方法についてご紹介します。
カスタムコネクタを作る方法はいろいろとありますが、今回は最近プレビューで出てきた「Azure API Management経由でカスタムコネクタを作る」でやってみたいと思います。
Azure API ManagementにあるAPIをPower Appのカスタムコネクタとして利用する手順にフォーカスしてご説明いたします。APIは皆さん事前にご準備くださいませ~(/・ω・)/
では、早速!
1. Azure Portal サインイン(https://portal.azure.com)
2. API Managementリソースまで移動します(対象リソースグループ→API Managementリソース)
3. API Managementリソースのメニュー「APIs」-「Power Platform」を選択し、表示された画面で「Create a connector」をクリックします
4. 以下の項目を入力または選択しまして、その後「Create」をクリックします。これだけで対象のPower Apps環境にカスタムコネクタの定義がデプロイされます。超簡単ッ!! 便利すぎて、びっくりします。
項目名 | 意味 |
API | 呼び出すAPIを指定する。 |
発行先のPower Apps環境 | カスタムコネクタを接続するPower Appsアプリがある環境を指定する |
APIの表示名 | カスタムコネクタの名称を指定する |
5. Power Appsポータルへサインイン(https://make.powerapps.com/)
6. Power Appsアプリをキャンパスから一から作成して、デプロイされているカスタムコネクタにつなげてみましょう。「ビュー」-「データソース」-「+データ追加」-データソースの選択で探したいコネクタ名で検索。リストに出てきたカスタムコネクタ(本手順ではmy-own-custom-connector)を選択。
7. Azure API Management のサブスクリプションキーをポチポチ入力します。その後「接続」をクリックします。
8. はい、カスタムコネクタの接続完了!!
いかがでしたでしょうか?
簡単にAzure上のAPIを、Power Appsアプリにカスタムコネクタで接続できましたね。
ぜひ皆さんもお持ちのAPIをPower Appsにつないでみてくださいませ。
Power Appsがますます便利になりますよ(*‘ω‘ *)
ちなみに今回私が使用したAPIは企業情報を収集するスクレイピングのプログラムをカスタムコネクタとして組み込みました。URLから企業情報と値を取得しテーブル形式でデータが出力されるようなAPIです。そのAPIをどう呼び出してテストするのかメモも合わせてのせておきます。なお、APIは今年入社の新人にスクレイピングつよつよの子がいたので、APIを作っていただきました。このスクレイピングのプログラムは、顧客管理アプリで取引先情報入力を省力化したい時に絶大な効果があり、いつも重宝しております。この場を借りて御礼もうしあげます! 提供ありがとうございました!!
ではでは、カスタムコネクタの動作確認に移りましょう。空のPower Appsアプリにテキスト入力、ボタン、ギャラリーコントロールを1個ずつ配置して、各プロパティに以下のように関数をセットしてみました。
コントロール名 | プロパティ | 値 | 意味 |
テキスト入力 | HintText | “企業概要のURLを入力してね。 勝手に情報を収集して表示するよ” |
左のとおり |
ボタン | OnSelect | ClearCollect(MyCollection,{varOutput: ‘プログラム名’.呼び出す処理(テキスト 入力コントロール.Text)}); |
ボタンクリック時の 動作を定義 |
ギャラリー | Text | “企業名:”&ThisItem.varOutput.処理結果から得られる出力 | ボタンクリック後の 結果をここで表示する |
みなさん、動作確認は無事に終わりましたか?(/・ω・)/
こんな簡単にAPIがつなげられるとPowerAppsの可能性にワクワクが止まりませんね!
以上、「Azure API Management 経由で Power Appsのカスタムコネクタを作る方法 #Azureリレー」でしたー!!!
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荒井 隆徳(あらい たかのり)/FIXER
Senior Solutions Specialist / Azure Training instructor
昨日の自分よりも今日の自分、そして今日の自分よりも明日の自分が成長しているように日々FIXERでチャレンジさせていただいてます!日々前進!!
[転載元]
Azure API Management 経由で Power Appsのカスタムコネクタを作る方法 #Azureリレー