4歳児と0歳児の保護者をしてます盛田諒ですこんにちは。撮りっぱなしのままの子どもの動画が数百本たまっています。できれば大画面の編集マシンで成長記録ムービーを作りたい。でもデスクトップを置くには場所も予算もないということで、Intel NUCでミニPCを自作。リビングのテレビを動画編集マシンにしたところ想像以上に便利でした。なんでこれまで作らなかったんだ……。
NUC11PAHi7
発売中
実売価格7万3700円
「NUC11PAHi7」3つの魅力
動画編集マシンに選んだ「NUC11PAHi7」の特徴は大きく3つ。
1.めっちゃ小さい
幅117×奥行き112×高さ51mmという小さなサイズ。4歳児の弁当箱よりも小さいですね。テレビ台の中はもちろんテレビの裏側にも置いておけます。40インチ級のテレビをモニターにできるので動画編集には最適です。
2.ハイパワー
CPUは第11世代インテルCoreプロセッサーのCore i7-1165G7搭載。内蔵のインテル Iris Xe グラフィックスは前世代のインテル UHD グラフィックス比で性能2倍。動画編集はもちろん軽めのゲームなら快適に遊べそうです。
3.ストレージを増設しやすい
SSDはM.2スロット+2.5インチポートに両対応。普段使いはM.2、保存用は2.5インチと使い分けができる便利さ。子の成長とともに動画が増えてもバックアップに困ることはなさそうです。
組み立て簡単、初心者もすぐできる
NUCは自作用キット。組み立て家具のようなものなのでまずは組み立てから始まります。別売のメモリ、ストレージ、OSを含めて、必要なものを用意します。
【用意するもの】
・NUC本体
・メモリ(別売)
・SSD(別売)
・電源アダプタ用AC電源コード(別売)
・Windows 10 64bit版(別売)
「自作」というとむずかしそうなイメージがありますが、キットなのでやることは限られます。CPUはすでに搭載されていて、グラフィックス機能もCPU内蔵なので、メモリとストレージをザクザク差し込み、OSを入れるだけです。
まずドライバーでフタを開けたら、M.2 SSDをグサッと差し込みます。インテルのSSDPEKNU512GZ(512GB)を使いました。小さいですねー。
SSDはM.2スロットに加えて2.5インチポートがあって増設に便利。M.2スロットはPCI Express 4.0 (Gen4)対応の高速仕様。2.5インチ用に冷却機構があるのもいいですね。
続いてメモリをカチャカチャ差し込みます。
メモリにはDDR4 SO-DIMMを2枚組み込めます。最大64GBで、処理性能に余裕があります。CFD Selection W4N3200CM-8GRを使いました(8GB×2)。
ふたたびフタを閉じれば終わりです。組み立て式家具のほうが難しいんじゃないか。フタを開けるときリボンケーブルが切れそうでヒヤッとしましたが……。
組み上がったらHDMIケーブルでテレビにグサリ。電源アダプターのコネクタがC5タイプ(いわゆるミッキー型)なので、C5対応の電源タップを用意しておいたほうがいいですね。
ハードの用意ができたらWindows 10をインストールします。ディスクイメージの入ったUSBを差し込み、電源を入れ、画面の指示にしたがってポンポン……。すぐにセットアップが完了しました。小さいNUCと大画面のギャップが笑えます。
ちなみにVESAマウントキットが付属しているので、テレビ(ディスプレー)側が対応していれば背面にマウント可能。置き場いらずでテレビ台もスッキリです。
動画編集ソフトをインストールしたら編集開始です。かわいい動画作るぞ〜!
使用した編集ソフト:Wondershare Filmora X(ワンダーシェアーフィモーラテン)
公式URL:https://filmora.wondershare.jp/video-editor/
動画の編集中もカクつきなし
動画の編集を始めてみると、普通に動作が軽いことに驚かされました。20個ほどの動画ファイルをインポートしたり、複数の動画のエフェクトを一度に編集したときはファンが勢いよく回っていましたが、動作がカクついたりノロノロするようなことはなく、スイスイ編集できました。
というかそもそもテレビをモニター代わりに使えるのが相当ありがたいです。画面がでかいからプレビューはキレイだし、タイムラインは見やすいし、複数の動画ファイルをマウスでまとめてガーーーッと選択するときが気持ちいいんですよね。
ということで試しに短めの動画を20個ほどトランジションでつなぎ、全体にエフェクトをかけ、オープニングを入れ、BGMをつけたスライドショー的な映像を作ってみました。フルHD(1920×1080ドット)のMPEG-4で書き出します。
書き出したファイルサイズは200MB程度。映像の長さは約4分間、書き出しにかかった時間は約3分間。等倍かと思っていたので想像より早くてありがたいです。
完成した動画をそのままテレビで確認できるのが便利です。ちょうど仕事から帰ってきた妻に「どうよこれ」とドヤ顔で見せたりしました。「あらかわいい」と言いつつ「仕事は?」と言われましたが。いやこれも仕事でして……。