富士通クライアントコンピューティングは6月22日、電子ペーパー「QUADERNO(クアデルノ)」の新モデルを発表した。
クアデルノは、本物の紙とペンのような「書きやすさ」と「読みやすさ」を実現したとうたう、軽量・薄型電子ペーパー。新モデルは、旧モデルの特徴はそのままに「書きやすく、読みやすいこと」「煩わしくないこと」「持ち歩きたくなること」の3つの観点でパワーアップした。
書きやすく、読みやすいこと
本体には、ワコム製デジタイザー(EMR方式)を新規に搭載。ペンのレイテンシーがおよそ30%向上し、曲線・斜め線もより滑らかに書けるようになったとうたう。
旧モデルでは、消しゴム・ハイライト機能をペンに固定していたが、新モデルでは、サイドボタンとテールスイッチに利用者の好きな機能(赤ペン・消しゴム・ハイライト・範囲選択・拡大の5機能の中から)を設定できる。
またE Ink製のディスプレーを新搭載し、コントラストがおよそ15%アップしたことで、読みやすさが向上。液晶と違い、ディスプレーが自発光せず、目に優しく、疲れにくくなったとする。
煩わしくないこと
デジタイザーはEMRという電磁誘導方式を採用しており、ペン自体の充電は不要。書きたいときにいつでも書けるとうたう。
あわせて、最新ディスプレーの採用や、CPU、メモリーをパワーアップしたことなどで、反応速度が20%向上している。ストレージはおよそ2倍の22GBに増量した。
持ち歩きたくなること
新モデルではデジタイザーを搭載したことで従来モデルよりおよそ50g重くなったが、オプションカバーを45%軽量化し、全体(ペン+カバー+本体)で393g、従来よりも100g軽くなった。カバーのカラバリは、べージュとネイビーの2色。
またドイツの文具メーカーLAMYとのコラボデジタルペンも用意している。
本製品の予約受付および店頭展示は6月22日から、販売開始は7月8日から。A4モデルとA5モデルを用意している。価格はオープン。