FIXER cloud.config Tech Blog
Azure Custom Vision Serviceの「Domains」ってなんぞや
2021年06月17日 11時00分更新
本記事はFIXERが提供する「cloud.config Tech Blog」に掲載された「Custom Vision ServiceのDomainsってなんぞや」を再編集したものです。
目次
はじめに
皆さんこんにちは! 新卒1年目、最近小松菜が値上がりして困っている廣原です。
今回は、Custom Vision Serviceで新しくモデルを作成するときにDomainsって何選べばいいの?というお話です。
なんとなーく選んでるけれど、実はこんな違いがあるんだな、ということを知っていただけたら幸いです。
それでは早速どうぞ!
事の発端
現在私はASCIIさんとの共同企画、「誰でもAIが使える「Azure Cognitive Services」をみんなで学ぶ」に参加していて、Custom Vision Serviceについての記事を執筆しています。Custom Vision Serviceで新しいプロジェクトを始める際、いくつか設定する項目があると思うのですが、Domainsのところまで進んでびっくり。
「いやDomainsめっちゃ多くない???」
研修ではとりあえずGeneral[A2]選んでたけど、よく見たらGeneral[A1]なんてものもあるし、下にもいっぱいあるし、そもそもDomainsって何???
というわけで、Domainsについて改めて調べて理解を深めてみました!
Domainsのあれこれ
調べてみると、こちらのドキュメントに記載がありました。
Custom Vision プロジェクトのドメインを選択する
まずは、そもそもDomainsってなんぞや?について。
ドキュメントにはドメインを選んでね~くらいしか書いていないのですが、Domainsの詳細を見てみると、Domainsとは、どのような種類の画像を分類するか?を決めるところのようですね。特定のジャンルに特化したドメインを選択することで、分類の精度を向上させることができるようです。
では、それぞれどのようなドメインがあるのか?詳細を見ていきましょう。
General[A2]
:様々な分類対象に対応します。General[A1]よりも短時間で学習を完了できるので、どのドメインを選択するか、迷ったらとりあえずこれを選べば間違いないです!
General[A1]
:General[A2]と同様、様々な分類対象に対応します。A2と比べて学習に時間はかかりますが、大規模なデータセットを使うとき、より高精度の分類を行いたいときはこちらを選びましょう!
Food
:食べ物の分類を行う際に適しています。分類の対象が食べ物と決まっているときは、より高い精度の分類を行うことができます。
Landmarks
:これが少しわかりにくかったのですが、ドキュメントには「自然物と人工物の両方の認識可能なランドマークに最適化されています。」と書かれています。ランドマークは日本語で「目印」なので、道路標識や建造物といった目印になるようなものの分類精度が上がるようです。
Retail
:衣類の分類を行うのに適しています。
Compact
:これがついているドメインを選択すると、自分で作成した画像分類モデルをローカルに落とせるようになるみたいです!とりあえずお試しでモデル作るよーという方は、通常タイプのドメインを選択すればOKです!
このように、分類対象に応じたドメインを選択することで、より精度の高い学習モデルが作成できます!
私はカレーとハヤシライスを分類するんだ!!!というように、分類するジャンルが決まっている方は、General以外のドメインを選択するのもいいかもしれません。
異なるドメインを選択したモデルを作成して、精度の違いを比較するのも面白いですね。
終わりに
今回は、いままであまり気にしたことのなかった、Domainsについて調べてみました!
頻繁に使う方は少ないと思いますが、何かの時にお役に立てれば嬉しいです!
P.S.
冒頭で小松菜が高い!とお話ししましたが、最近はもっぱらレタスを食べています。
レタスは、買ったらすぐに芯の部分に爪楊枝を3本刺すと鮮度が長持ちするそうですよ~
廣原 花音/FIXER
(ひろはら かのん) 入社1年目
バドミントンと食べることをこよなく愛しています。