このページの本文へ

FIXER cloud.config Tech Blog

Power Automateでアクション失敗を実行条件にする「実行条件の構成」

2021年06月08日 12時00分更新

文● 加藤 奨一/FIXER

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 本記事はFIXERが提供する「cloud.config Tech Blog」に掲載された「【PowerAutomateの小ネタ】「実行条件の構成」を使ってみよう。」を再編集したものです。

 こんにちは。

 ひょんなきっかけでIT企業に飛び込んだ、元旅行の営業マン 加藤です。

 FIXERにJoinしてから、早2ヵ月が経ち、よちよち歩きで始めたPowerPlattformも、完全にとは言わないものの、少しずつ使えるようになってきたところです。

 今日はそんな中で、他の人から教えてもらったことではありますが、便利だなと思う、かつあまり知られていないような機能な気がしたので、ブログで投稿してみたいと思います。

PowerAutomateで困った!

 もともとやりたかったことはこれ。

① お客様からユーザーIDの含まれたフォームが入力される。
② 入力されたユーザーIDが正しいか、別に保管してある、ユーザーIDの一覧Excelを参照する。
③ 入力されたユーザーIDが存在すれば、次のフローへ、存在しなければ、エラーメッセージをメールで送る。

 その中で、下記のようなAutomateで組んでみたのですが、困ったことに、上のフローで一致する行が取得できないと、「失敗」になってしまって、下の「条件」に飛ばなくなってしまいました。

 「条件」に何かしらの式を入れれば、できそうな気もしますが、できればノーコードでやりたい!

「実行条件の構成」を使ってみよう。

 色々調べた結果、解決策が見つかりました。それが「実行条件の構成」を設定してあげること。

 まず、上のフローが失敗したときに実行したいフローを入れます。今回は、メールを送りたいので、「メールの送信」のアクションを選択。

 次に「メールの送信」のフローの右の3点リーダ(…)を押すと、「実行条件の構成」があるので、それをクリックします。

 すると、下図のように「実行されるタイミング」が出てくるので、ここで「失敗しました」を選択すれば、上のフローが完了しなかった時だけ動作するフローを作成することができます。

 こんな感じでボタンをポチポチするだけで、フローの条件付けができました!

実際にフローに組み込んでみた

 「実行条件の構成」を使って、実際に組んでみたフローが下図になります。

 「実行条件の構成」を2つ組み合わせることで、ノーコードで簡単に条件付けをすることができました。

 さらに「スコープ」を使えば、複数のアクションに一度まとめて、条件付けすることもできます。

 ちなみに、この手法は、PowerAutomateに「Try、Catch、Finally テンプレート」としても入っています。

 ノーコードで便利に条件付けができる手段なので、工夫して使えそうですね。

 今日はここまで!ありがとうございました。

  加藤 奨一/FIXER

 ひょんなきっかけでIT企業に飛び込んだ、元旅行の営業マンです。

[転載元]
 【PowerAutomateの小ネタ】「実行条件の構成」を使ってみよう。

カテゴリートップへ