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話題のスマートウォッチ比較「HUAWEI WATCH FITエレガントエディション」と「HUAWEI Band 6」はどう違うの?

2021年05月31日 12時00分更新

文● 井上 晃 編集●飯島恵里子/ASCII

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基本の画面構造。なお、文字盤についてはHUAWEI Healthアプリからカスタマイズが可能だ

画面の操作体系は似ているが、細かい部分に差異もある

 HAUWEI WATCH FITとHUAWEI Band 6の画面操作体系は多くが共通している。前者はもちろん、後者もディスプレーそのもののタッチ操作に対応。廉価なスマートバンドのように、ディスプレーは表示だけでセンサー部のタッチでのみ操作するという仕様ではない。一見、商品名上はブランドが分かれているように見えるが、実質的には両者ともに操作感は非常に似ている。

 例えば、ホーム画面で下からスワイプすれば通知画面が起動し、上からスワイプすればおやすみモードなどを切り替えられるアイコンが現れる。左右スワイプで画面が切り替わり、右側面にあるボタンを押すと機能の一覧が表示される。こういったOSレベルでの仕様は共通だ。

 また、使用できる機能も多くが共通する。例えば、どちらのデバイスでも、ワークアウトの測定、心拍数の測定、血中酸素濃度の測定、ストレスレベルの測定、睡眠記録の確認、呼吸エクササイズの実施、ストップウォッチ、タイマー、アラーム、画面を光らせての懐中電灯利用、見失ったスマホから音を鳴らす――といった機能が利用できる。

 特に、血中酸素濃度やストレスレベルなどは、意識して測定しなくても常時測定の設定が行えるため、「身につけておいてライフログを測る」といった測定については、どちらのデバイスも非常に適していると感じた。

心拍数の測定結果

血中酸素濃度の測定結果

ストレスレベルの測定結果

 一方で、両者にユーザー体験の違いが全くないわけではない。HUAWEI WATCH FITの方がディスプレーの横幅が広く、一度に表示できる情報量が多いからだ。例えば、ワークアウトの実施や睡眠の測定結果表示などをするために、機能の一覧をスクロールする画面では、WATCH FITだとアイコンの横に機能名が並び、同時に4つの機能が表示される。しかし、Band 6ではアプリアイコンが表示された下に機能名が並ぶため、同時に表示できる機能は2つで、3つ目のアイコンは途切れてしまう。

両デバイスの画面の見え方の違いのイメージ

 また、ワークアウトについては、WATCH FITの方が圧倒的にメニューが多い。具体的には、「フィットネスコース」として「腹筋を割る」といったトレーニングメニューが選べたり、「ランニングコース」としてストレッチや体操といったウォームアップやクールダウンを含めたメニューを選択できる。また、測定できる競技が膨大にあり、例えば「HIIT」や「ヨガ」「ピラティス」「ボクシング」などを選択可能だ。

HUAWEI WATCH FITエレガントエディションで利用できるフィットネスコースについては、ディスプレー上に模範の動きがアニメーションで表示されるのも特徴だ

関連して、座り続けているときに、「身体を動かしてください。」と指示が出て、そのままちょっとした運動メニューを実施できるところもHUAWEI WATCH FITの面白いところだ。運動不足気味な在宅勤務族にはありがたい

 差異はあるものの、どちらを選ぶべきかは優先する事柄によるだろう。HUAWEI WATCH FITエレガントエディションは再三紹介してきたようにつけ心地が非常に良く、多機能さも魅力的で2万円弱の端末とは思えない品質の良さが際立っている。

 一方、1万円を下回る予算で入手できるHUAWEI Band 6も、HUAWEI WATCH FITシリーズには劣るものの、「スマートバンド」という定義にして良いのか悩まされるほどのでき栄えだとは思う。末筆にはなるが、両機の仕様をまとめたスペック表をもとに想定用途を思い浮かべながら、違いを比較してみて欲しい。

 

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