スマートウォッチやスマートバンドは、ライフログを録る目的上、必然的に装着時間が長くなる傾向がある。そのため、コンパクトで軽い方が使い勝手は良いと筆者は思う。一方で、ディスプレーが小さくなると、一度に情報を多く表示できなくなり、通知の確認やワークアウトの測定情報を確認しづらくなるというデメリットも生まれる。
こうしたトレードオフを解消する一つの選択肢が、縦長のディスプレーだ。端末のコンパクトさをキープできると同時に、デバイスの外観も洗練されて見える。アナログ腕時計においてもレクタンギュラー(長方形)というケース形状は一般的であるし、手首にはなじみの良い形状なのかもしれない。
縦長ディスプレーを採用した代表的なスマートウォッチといえば、ファーウェイが展開するスマートウォッチ「HUAWEI WATCH FIT」シリーズが挙げられる。同製品は2020年10月から売られているものだが、2021年4月には血中酸素の常時測定に対応した「HUAWEI WATCH FIT エレガントエディション」も1万9800円で発売されたことがトピックだ。また、5月上旬には同社から8580円の「HUAWEI Band 6」も発売されており、こちらも血中酸素の常時測定と月経周期トラッキングなどの機能に対応。より安価な選択肢として比較検討する価値は高い。
本稿では、HUAWEI WATCH FIT エレガントエディションとHUAWEI Band 6の両方を使ってみたうえでのインプレッションをお届けしたい。なお、検証にはiOS 14.5.1を搭載した「iPhone 11 Pro」を用い、ペアリングなどに使用する「HUAWEI Health」アプリはバージョン8.0.52.300(およびその直前のバージョンなど)を使用した。
初期設定には「HUAWEI Health」アプリを用いる
HUAWEI WATCH FIT エレガントエディションも、HUAWEI Band 6もどちらも初期設定には「HUAWEI Health」アプリを使用する。今回の検証ではiOS端末を用いたので、App Storeから同アプリをインストールして起動。「デバイス」タブから「追加」を選択し、機種名を選択すると、ウォッチ側のディスプレーにチェックボタンが現れるので、これをタップしてペアリングが完了する。
ペアリング時には、ファームウェアの更新に関する通知が表示され、ポップアップの選択肢から「更新」を選択すると、その場で更新が行われる点もユーザーフレンドリーだ。なお、今回の検証では、HUAWEI WATCH FITエレガントエディションがバージョン11.1.0.50に、HUAWEI Band 6がバージョン1.0.4.26に更新された状態で実施した。