比較的コンパクトなケースでエアフローも良好、メモリーもしっかり16GB搭載

WQHDや高リフレッシュレートも視野に、VR用にもオススメなRTX 3060搭載ミニタワーゲーミングPC「G-Tune EM-Z」

文●八尋 編集●ASCII

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「G-Tune EM-Z」

 マウスコンピューターのゲーミングパソコンブランド「G-Tune」から登場した「G-Tune EM-Z」は、GeForce RTX 3060を搭載するゲーミングデスクトップパソコンだ。CPUは第10世代Coreとなるが、同じグレードの最新CPUと大きな性能の差はなく、しっかりとゲームを楽しめる構成となっている。価格は19万2280円から(5月27日現在)。

 今回は、外観や3Dグラフィックス性能などをチェックしていく。

コンパクトでエアフローも良好
前面にHDMI端子がありVRHMDも使いやすい

ミニタワー型のデスクトップを採用

 G-Tune EM-Zはミニタワー型のデスクトップで、サイズはおよそ幅189×奥行396×高さ390mm。コンパクトなので、ある程度の広さがあるPCデスクであればデスク下だけではなく上に設置することも可能だ。

マットなブラックでシンプルなデザイン

上にあるHDMIケーブルをビデオカードのHDMI端子に差すことで、前面のHDMI端子が使えるようになる

 デザインはマットなブラックでとてもシンプル。場所を選ばずどこにても設置しやすい外観はとても好印象だ。加えて、ガラスサイドパネルに変更することも可能なので、シンプルで落ち着いたマシンが好みの人はそのままでもいいし、ちょっと中を光らせたいなという人も、ガラスパネルに変更しておくと、あとからLEDを搭載したパーツなどを追加すれば、ライトアップパソコンにすることも可能だ。

前面上部のインターフェースは机の下でもアクセスしやすいように傾斜がついている

 また、前面上部のインターフェースは斜めになっているため、デスク下に置いた場合でも周辺機器を接続しやすいのもうれしいポイントだ。インターフェースはUSB 3.0×2、ヘッドフォン出力、イヤフォン入力、HDMIを備えている。このHDMIは、ケース背面にあるHDMIケーブルをビデオカードのHDMI端子に接続することで使えるようになり、VRヘッドマウントディスプレーを使うときなどに重宝する。

 ケースの前面両サイドと右サイト前方に吸気口を備えており、エアフローは申し分ない。加えて、ケース内部前半部分にはファンを2基搭載できるスペースが確保されており、今後自分でビデオカードをより強化したいときなどに、熱が気になる場合は一緒に追加できるのもうれしい。

サイドパネルを開けたところ。かなりスッキリしている

ケース内部前半部分にファンを2基搭載できるスペースが確保されている

底面も通気できるようになっている

 ケース内部は、前面から流れてくる外の冷たい空気がしっかりCPUやビデオカードに当たるように、スッキリとしている。ストレージベイも前方上部に設置してあり、空気の流れを邪魔するものを極力排しているのもポイントとなっている。また、これにより大型のビデオカードに後から差し替える際も、しっかりスペースが確保されているのもありがたい。

ベイは上部にある

CPUクーラーのヒートシンクはゴツめ

 では、G-Tune EM-Zの性能を軽くチェックしておこう。

 G-Tune EM-Zの主なスペックは、Core i7-10700K、GeForce RTX 3060、16GBメモリー、512GB SSD、2TB HDDという構成だ。ゲーミング向けらしく、しっかり16GB(8GB×2)メモリーを搭載しているほか、NVMe対応SSDを採用しているのもポイント。加えて、ゲームプレイを録画したい、データを大量にとっておきたいという場合にも、2TB HDDがあるのでありがたい。

GeForce RTX 3060を搭載するビデオカードを採用

 まずは3DMarkをチェックしたところ、「Time Spy」が8708、「Time Spy Extreme」が4119、「Port Royal」が4978、「Fire Strike」が19750、「Fire Strike Ultra」が5127という結果になった。Time SpyとFire Strikeの結果は高いので、WQHDまででのゲームプレイは快適にこなせるだろう。ただし、4Kや高解像度+レイトレーシングで快適にゲームを遊びたい場合は、結構設定を下げつつになるかもしれない。

「Time Spy」の結果

「Time Spy Extreme」の結果

「Port Royal」の結果

「Fire Strike」

「Fire Strike Ultra」の結果

 「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」も計測。高品質、フルスクリーンに設定して、2560×1440ドット、3840×2160ドット、カスタム(4K)+DLSSオンで計測した。

2560×1440ドットでの結果

3840×2160ドットの結果

カスタム(4K)+DLSSオンでの結果

 負荷が高めのFFXVベンチは、最新ゲームが快適に遊べるかどうかの指標にしやすいが、G-Tune EM-ZはWQHDまでならほとんどのゲームを快適に遊べるだろう。ただ、4Kに関しては少しパワー不足なため、タイトル次第になってしまう。4Kでも快適に遊びたいという場合は、ビデオカードのグレードを上げたほうがいいかもしれない。

 次回は、「バイオハザード ヴィレッジ」など人気タイトルが快適に遊べるかをチェックしていく。

G-Tune EM-Zの主なスペック
CPU Core i7-10700K(3.6GHz~最大5Ghz)、8コア/16スレッド
グラフィックス GeForce RTX 3060
メモリー 16GB(8GB×2)
ストレージ 512GB SSD(M.2接続、NVMe対応、M.2シールド付属)、2TB HDD
内蔵ドライブ
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.0
インターフェース USB 3.0×6、USB 3.1、USB 3.1 Type-C、DisplayPort×3、HDMI、ラインイン、ラインアウト、ヘッドフォン、マイク入力、リニアスピーカー、センタースピーカー、S/PDIF、PS/2
電源 700W(80PLUS BRONZE認証)
サイズ およそ幅189×奥行396×高さ390mm
OS Windows 10 Home(64bit)