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各種ベンチマークをチェック

Core i7とRTX 3070で21万円台と価格を抑えたゲーミングPC「LEVEL-R049-iX7-TASH」、PCゲーム始める入門機にも!

2021年05月13日 15時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax) 編集●八尋/ASCII

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「LEVEL-R049-iX7-TASH」

 ユニットコムのゲーミングパソコンブランド「LEVEL∞」から販売中の「LEVEL-R049-iX7-TASH」は、Core i7-10700とGeForce RTX 3070を搭載し、WQHDや4Kといった高解像度でのゲームプレイや、高リフレッシュレートのディスプレーと組み合わせても快適に遊べる性能が期待できる。

 前回はLEVEL-R049-iX7-TASHの外観について紹介した。今回は各種ベンチマークで気になる性能をチェックしていく。

ゲームプレイにおいてはかなり快適な性能を発揮
動画編集も視野に入れるならBTOでメモリーやストレージの強化もあり

 まずは、主なスペックをおさらいしておこう。基本構成はCore i7-10700(8コア/16スレッド)、GeForce RTX 3070(VRAM8GB)、16GBメモリー(DDR4-2666、8GB×2)、480GB SSD、2TB HDD、電源700W(80PLUS BRONZE)など。

 ゲームのみをプレイする用途であれば申し分のない構成になるが、ゲーム動画の編集もこなしたい場合は、BTOで1TB SSD(NVMe対応)や32GBメモリー(DDR4-2666、16GB×2)といった強化も検討したくなるだろう。またストレージをさらに追加し、960GB SSDを選んでみるのもいい。システムとゲームクライアントはSSD、画像や動画の保存先としてHDDといったカスタマイズも可能だ。よって、基本構成は21万8768円(5月13日現在)となるが、+2~3万円ほど予算を盛っておくと、長期的にゲームや動画編集などで運用しやすくなる。

 ベンチマークを見てこう。「3DMark v2.17.7137」「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズベンチマーク」「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク Ver. 1.3」「CINEBENCH R20」「CINEBENCH R23」を実行した。また計測時にほどよくファンタシースター2:ニュージェネシスのCBT2が実施されていたため、簡単ではあるが挙動の確認もしている。ドライバーは461.92(GRD)。

 3DMarkではTime SpyプリセットとTime Spy Extremeプリセットを実行した。スコアで見るとフルHDやWQHDの設定において、高いグラフィック設定で60~120fpsをキープしやすい結果になった。フレームレートを優先するのであればフルHD、解像度を重視するのであればWQHDといった考えがいいだろう。また4K出力にも耐えるが、ある程度グラフィック設定を下げる必要がある。軽めのゲームタイトルであればその限りではなく、ゲームに関していえばあまり困るシーンはないだろう。

Time Spyの結果

Time Spy Extremeの結果

 ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズベンチマークは、WQHDで計測したところ、最高品質プリセットで14576。60fps以上をキープしやすい。またフルHDにし、フレームレートをNvidia Control Panelで絞ることで、長時間プレイにも向く。またFINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークでも同様にWQHDでは評価は快適となり、4Kでの評価はやや快適となった。この点はDLSS対応ゲームタイトルであれば改善可能であり、GeForce RTX 3070を搭載しているメリットといえるだろう。

ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズベンチマーク。最高品質/2560×1440/仮想フルスクリーン

FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク。高品質/2560×1440ドット/ボーダレス

高品質/3840×2160ドット/ボーダレス

3840×2160ドット/ボーダレス/DLSSオン

 CINEBENCH R20とCINEBENCH R23の結果は、シングル性能が高く、ゲーム向けの結果となった。マルチコア性能も十分にあり、ゲーム+αの用途にもしっかりとこたえてくれる。またCINEBENCH R23は10分連続で計測してみたが、動作が不安定になることもなく、安定していた。

CINEBENCH R20の結果

CINEBENCH R23の結果

 たださすがにCPUクーラーは全力運転になり、駆動音は少し気になるかもしれない。ゲームプレイのみであればここまで駆動音がすることはほぼないが、たとえばゲーム実況配信時にCPUエンコードを選択する際は別。そういった用途でも使いたい場合は、カスタマイズにある「12cmファン搭載高性能サイドフローCPUクーラー」か「簡易水冷CPUクーラー」を選ぶことをオススメしたい。

 ファンタシースター2:ニュージェネシスCBT2は、ゲーム内に簡易グラフィック設定があり、構成に応じて推奨設定が表示される。6段階用意されており、自動判定はフルHDで「6:ウルトラ」、WQHDで「5:スーパー」だった。おおむねほとんどのシーンで60fpsをキープしており、90~120fps付近を狙う場合は、キャラクターの詳細表示数を削ったほうがいい印象。

 もちろん、サービスイン時には処理が軽くなっている可能性もあるため、参考値程度だ。なお同タイトルはプレイヤーキャラクターが持つ情報量が多いのもあり、CPU依存度が高めとなっている。

 LEVEL-R049-iX7-TASHは、1世代前のCore i7を搭載するゲーミングパソコンだ。といっても、現行のCore i7と極端な性能はなく、また熟れているため、不具合との遭遇率の低さ、つまり安定性が魅力といえるし、より高速なストレージよりも価格を選ぶのであれば、本製品はちょうどいいバランスだ。

 ビデオカードはハイフレームレートから高いグラフィック設定までに対応しやすいGeForce RTX 3070。周知の通り、ビデオカードの価格高騰の状況下だが、基本構成の価格はギリギリまで抑えている。そろそろゲーム用マシンが限界、いまゲーム用パソコンがほしいと考えるのであれば、LEVEL-R049-iX7-TASHは有力な選択肢になるだろう。

試用機の主なスペック
CPU Core i7-10700(2.9GHz~最大4.8GHz)、8コア/16スレッド
グラフィックス GeForce RTX 3070 8GB GDDR6
メモリー 16GB
ストレージ 480GB SSD、2TB HDD
チップセット インテル Z490チップセット
内蔵ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)
インターフェース USB 3.1、USB 3.1 Type-C、USB 3.0×5、USB 2.0×2、HDMI出力、DisplayPort×2、アナログ8chサウンド、PS/2コネクター、S/PDIF出力
電源 700W 80PLUS BRONZE認証 ATX電源
サイズ およそ幅190×奥行477×高さ432mm
OS Windows 10 Home(64bit)

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