なぜ、ここについているのか?
なぜ、使いやすい場所に3.5mmヘッドフォンジャックを搭載しているのか。アップル製品のデザインに共通しているのは、無駄は可能な限り廃すが、必要なものは残すという姿勢だと思うのです。ということは、3.5mmヘッドフォンジャックが新型iMacには必要だということです。
新型iMacとワイヤレスイヤフォンやワイヤレスヘッドフォンを組み合わせても、利便性はほとんど変わらないはずです。しかし、有線の音響機器は端子にさせば、すぐに、必ず音が出力されます。バッテリー切れの心配もなく、確実性があります。
急いで音を確認したいときに、ワイヤレス接続がうまくいかなかったり、バッテリーが切れていたりしたら、かなりのストレスです。有線の音響機器なら、そのようなことはありません。
以上を総合して考えると、デスクトップPCは業務で使われるケースも多く、シーンによっては有線機器の確実性が何よりも大事だという考えに基づいて、新型iMacには3.5mmヘッドフォンジャックが残っているのではないでしょうか。だからこそ、位置も使いやすい位置にこだわっている。
12型のMacBookで徹底的に端子類を廃したのにもかかわらず、3.5mmヘッドフォンジャックを残した理由も、ここにある気がしますし、新型iMacの電源アダプターに有線LANケーブルが接続できる仕様にも、ついでに、2019年のMacBook Proで物理ESCキーを復活させたのにも、共通するものがあると感じます。
ワイヤレスのイヤフォンやヘッドフォンが全盛ですが、3.5mmヘッドフォンジャックは、まだまだ「必要なもの」であり続けそうです。