ネットギアジャパンは4月9日、Pro AV用にプリセットされた1Gbpsメインの「M4250シリーズ」に「GSM4230P」「GSM4230PX」「GSM4230UP」「GSM4248P」「GSM4248PX」「GSM4248UX」の6機種のPoEスイッチを追加した。価格は30万8000円~112万2000円。また、各スイッチで使用することができるAVBライセンス6型番も同日より発売する。
M4250シリーズスイッチ6機種はPoEに対応し、ポートあたり30Wまで、全体で300Wまで給電が可能なPoE+(IEEE 802.3at)スイッチ「GSM4230P」から、ポートあたり90W、全体で2880Wまで給電が可能な超大容量PoE++(IEEE 802.3bt)スイッチ「GSM4248UX」まで、幅広いラインアップが用意される。オーディオスピーカー、アンプ、IPカメラ、無線LANアクセスポイントなど、コンサート会場や会議室で必要なPoE受電機器へ、まとめて一気に給電できる。
M4250シリーズでは新機能「オートトランク」を搭載し、1台のM4250スイッチにVLANの設定をし、もう1台のM4250スイッチとLANケーブルで繋ぐだけで、自動的に設定がコピーされるようになった。さらに、M4250スイッチ同士を2本以上のケーブルで繋ぐだけで、自動的にリンクアグリゲーションを設定する「オートLAG」を搭載する。
M4250シリーズスイッチは、映像伝送に必要な「IGMP Plus」というマルチキャストの設定が事前に施されている。コストをかけて難しいトレーニングや複雑な設定をすることなく、必要なポート数とPoE給電容量のスイッチを選び、LANケーブルを繋ぐだけで、すぐに利用を開始できる。
通常のオフィス用スイッチと異なり、コンサート会場やスタジオ、会議室など人目に触れる場所での使用を想定し、電源とLANケーブルの差し込み口を全てスイッチ背面に搭載する。
通常のラックマウントキットに加え、ラックとスイッチの間にスペースをあけて設置が可能な、耳の長いラックマウントキットも付属。さらに、前面にクランプ用にM10の穴が1つ、底面にVESAマウント用にM5の穴が4つあるため、ポールへの取り付けなども可能だ。
また、「Off」「Quiet」「Cool」の3段階からファンの動きを選べるようになり、美術館やラジオ局など、静寂が必要な場面でも使用できる。
箱から出してLANケーブルを挿すだけでAV over IP用スイッチとして使用できるが、AVBライセンスを使用したり、より詳しい設定をしたい場合、AV用のシンプルなGUIで簡単に設定できる。