Wear OS搭載のスマートウォッチとしては、市場に様々な機種が展開されているが、コストパフォーマンスの点で注目したいモデルのひとつが、「フォッシル ジェネレーション 5E(以下、GEN 5E)」だ。本稿では、同機をiPhoneとペアリングし、実際に数週間ほど装着した上で、フォッシル独自の特徴的な機能に焦点を当てて検証した。
なお、検証には、iOS 14.2を搭載した「iPhone 11 Pro」、iOS向けのバージョン3.29.52の「Wear OS by Google」アプリを使用した。
フォッシルの「GEN 5E」とはどんなモデルか
フォッシルといえば、黎明期の頃からスマートウォッチを市場に提供し続けてきており、2019年に発売されたモデルは「フォッシル ジェネレーション 5(以下、GEN 5)」として、第5世代目を迎えた。そして2020年、第6世代が来るかと思ったところに登場したのが、今回紹介するGEN 5Eであった。同年11月に発売された新モデルであり、昨年のGEN 5の主要な機能を残しつつ、税込3万1900円というリーズナブルな価格で販売されている。
ケースサイズは、GEN 5では44mmモデルのみだったが、GEN 5Eでは42mmモデルの選択肢も加わった。筆者としても44mmモデルは少し大きく感じていたので、よりコンパクトな選択肢が増えたのはうれしい。なお、ケース素材にはステンレススチールを採用する。
そのほかの仕様については、プロセッサーにSnapdragon Wear 3100を搭載。ストレージは4GB、RAMは1GBを備える。ハードウェアとしては、ウォッチ本体にスピーカーが備わっており、ウォッチから通話時の音などを再生できる点にも注目だ。
機能面では、フォッシル独自アプリの「健康」が搭載されており、睡眠のトラッキングや、カーディオフィットネスの追跡評価などが可能。また「スマートバッテリーモード」を利用し、シーンに応じたパフォーマンスに調整できる点もユニークだ。
なお、本稿では詳細を割愛するが、操作体系はシンプルだ。画面の上下スワイプで通知やタイルなどの画面を切り替えられるほか、リューズを押すことで戻る操作、長押しでGoogleアシスタントの起動になる。