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次世代ゲーム機&スマホと同時導入がおすすめ!

有線LAN以上の速度も夢じゃない! Wi-Fi6ルーター選び (1/6)

2020年10月31日 12時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII

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ゲーム向けのモデルも増加中!
この冬注目のWi-Fi 6ルーター

 2019年9月に約5年ぶりに登場したWi-Fiの次世代規格となるIEEE 802.11axこと、Wi-Fi 6。これまでのIEEE 802.11ac(Wi-Fi 5)からのスピードアップは当然のこと、複数台同時接続の強化や、省電力性の向上など魅力がいっぱい。

 次世代規格の対応製品登場時のご多聞に漏れず、Wi-Fi 6対応ルーターは高価なハイエンド製品が多く、対応するパソコンやスマホも少なかった。ところが、2020年からアイ・オー・データ機器や、NEC、バッファローといった国内メーカーが続々とWi-Fi 6ルーターに参戦。メーカー間での競争が激化し、1万円を切るエントリーモデルや、ゲーム向け機能を搭載しつつ、1万円台となる魅力的な製品が増えている。

 そのうえ、最新の「iPad Air(第4世代)」や、「iPhone 12」はもちろん、サムスン「Galaxy S20」、シャープ「AQUOS R5G」など、最新通信規格の5G(第5世代移動通信システム)対応スマホに、次世代家庭用ゲーム機の「PlayStation 5」といった、この冬注目のデジモノがWi-Fi 6搭載に至っている。

 Wi-Fi 6の波は確実に押し寄せてきているので、注目デバイスの購入とともにWi-Fi環境の“買い換え”も検討したい。

パソコンだけでなく、日々使うスマホもWi-Fi 6化が進行中。「Galaxy S20」では、Wi-Fi 6ルーターのアンテナアイコンに小さく“6”の文字が表示されていた

Wi-Fi 6の3つの魅力

 テレワークやオンライン学習といった際も、面倒なLANケーブル配線不要で快適な通信を可能にするWi-Fi 6の魅力のポイントは3つある。

  • 通信速度の大幅アップ
  • 複数デバイスとの同時通信が快適
  • 省電力性の強化

ポイントその1
1000Mbps超の通信速度を手軽に実現

 最大のポイントとなるのは、その通信速度だ。Wi-Fi 5は、4×4ストリーム(送信×受信アンテナ数)で有線LANを超える1733Mbpsの通信速度を発揮するが、実際にパソコンやスマホなどに備わっていたのは、その内部スペースなどの関係から433Mbps(1×1ストリーム)か、867Mbps(2×2ストリーム、一部は866Mbpsと表記)までの対応だった。

 これがWi-Fi 6では、通信データの通り道とも言えるチャンネル幅が、80MHz幅から倍の160MHz幅に増加。パソコンなどの筐体サイズの大きなデバイスでは、160MHz幅の2ストリームで最大2402Mbpsという、Wi-Fi 5の867Mbpsから約2.8倍、有線のギガビットLANからも2.4倍アップの通信速度を実現している。

 Wi-Fi 6対応スマホのチャンネル幅は、現状80MHz幅に留まっているが、それでも1200Mbpsという高速通信が可能だ。

 ハイエンドモデルだけでなく、各社から1万円前後で発売されているメインストリーム向けのWi-Fi 6ルーターで、その高速性をしっかりカバーできるようになっているのもうれしいところだ。

現状のWiFi 6対応スマホの多くは、80MHz幅の2ストリームで1200Mbpsになるが、今後は160MHz幅に対応する製品も増えるだろう

メインストリーム向けの多くが、チャンネル幅160MHzをサポート。ノートパソコンに採用されている160MHz幅2ストリーム、2402Mbpsの高速通信をサポートしている

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