6万円台でCore i5搭載のちょうどよさ”が魅力! 14インチノートPC「eX.computer note N1400L500T/BK」をレビュー
2020年10月12日 17時00分更新
ビジネス・学生生活からプライベートでのインターネットやメール閲覧まで、普段の生活の中でノートPCに触れている人は非常に多いだろう。しかし、いざ自分でノートPCを購入しようと思うと、製品ごとのスペックがピンキリなこともあり、どんなモデルをチョイスするべきかを決めるのは意外と難しい。スペックと価格のバランスが取れた、いわゆる“ちょうどいい”モデルが少ないことも難しさに拍車をかけていると言えるだろう。
TSUKUMOの14インチノートPC「eX.computer note N1400L500T/BK」は、そんな悩めるPCユーザーにおすすめできる実売6万円代のコストパフォーマンスモデルだ。大きな特徴はCPUに「Core i5-8260U」、ストレージに容量128GBのSSDを採用している点。価格帯から考えてもほどよい処理能力があるため、「とりあえず安くて使いやすいPCが欲しい」という需要にはよくマッチする製品というわけだ。
この記事では、そんな「eX.computer note N1400L500T/BK」の外観や性能をチェックしていこう。
ブラック一色のシンプルな外観、可搬性は価格なり
「eX.computer note N1400L500T/BK」の外観は、全面ブラックで装飾をなるべく省いたシンプルなデザインを採用。天板に配置されがちなロゴや派手なデザインもなく、人が多く集まる会議の場などで悪目立ちしないため、ビジネスから普段使いまで、あらゆるシーンで扱いやすいと思われる。
本体サイズはおよそ幅332.5×奥行223.5×高さ21.8mmで、重量は約1.5kg。14.1インチサイズのフルHDディスプレーを採用していることもあり、本体はそこそこ大きめで、重量については特別軽いわけではない。より高価格帯のノートPCであれば、薄型・軽量なモデルはいくらでもあるが、このあたりは価格なりといったところだ。
持ち運ばず自宅のリビングなどに置いて据え置きPCとして使ったり、家族の共用PCにするようなユーザーであればもちろん問題はないし、まったく持ち運べないレベルの大きさというわけではないため、このあたりは工夫しながら使っていくのがベターだろう。また、公称のバッテリー駆動時間が12.1時間と長めである点も評価できるポイント。
キーボードはテンキーなしの日本語配列で、ノートPCとしてはオーソドックスな仕様だ。打鍵感は安価なモバイルノートPCらしいペタッとした感触で、キーストロークは浅め。そのぶん打鍵音は小さめなので、特に気にはならないだろう。タッチパッドについてはあまり特徴がなく、こちらもコストパフォーマンスモデルらしいシンプルな作りと言える。
インターフェース類は、USBポートがUSB 3.0 Type-A×2、USB 3.0 Type-C×1の計3つ。一般的なType-Aポートが2基ということで、あまり多くの周辺機器を接続するには向かないが、マウスとUSBメモリーを使うぐらいであれば大きな問題はない。映像出力端子はMini HDMI×1に加え、先述のUSB Type-Cポートを使った出力にも対応している。ちなみに無線接続はIEEE 802.11ac/a/b/g/n、Bluetooth 4.2対応で、こちらは一般的なノートPCらしい性能だ。
物理4コアCPUの優秀さが光る
続いては、製品のスペック面を見ていこう。すでに述べている通り、CPUはインテルの「Core i5-8260U」。4コア/8スレッドで動作クロックは1.60~3.9GHzと、数年前のノートPC向けCPUと比較すればかなり高いパフォーマンスを発揮できる。画像や動画編集、ゲームといった用途はさすがに厳しいが、それ以外のビジネス用途や普段使いであればじゅうぶん快適にこなせる性能だ。メモリ容量は8GB(DDR4-2400)、ストレージはSATA接続の128GB M.2 SSDで、こちらは及第点。あまり多くのデータ保存には向いていないため、多くのデータを扱う場合はクラウドストレージやUSBメモリー、外付けHDDなどを併用しよう。
実際に、ベンチマークで「eX.computer note N1400L500T/BK」の性能をチェックしていく。まずはCPUの性能を計測する定番ベンチマーク「CINEBENCH」の結果を見ていこう。「CINEBENCH R15」、および最新の「CINEBENCH R20」で、マルチスレッドテストおよびシングルスレッドテストのスコアーを計測している。
「CIENEBENCH R15」では、マルチスレッドテストのスコアーが542cb、シングルスレッドテストのスコアーが161cbと上々の結果に。特にマルチテストのスコアーは良好で、エントリーCPUのように処理でもたつくようなこともなく、キビキビと動いてくれることに期待できるだろう。
「CIENEBENCH R20」のスコアーは、マルチテストが1224pts、シングルテストが347ptsという結果に。こちらも傾向としては「CINEBENCH R15」とそう変わらない。
続いては、ウェブブラウジングやビジネスアプリといった一般的な用途での性能を計測する「PCMark 10」の結果だ。
「PCMark 10」の総合スコアーは3305で、それなりといったところ。アプリの起動やウェブブラウジング性能を比較するテストグループである「Essensials」、ビジネスアプリ系のテストである「Productivity」のスコアーは稼げているが、デジタルコンテンツ制作に関するテストである「Digital Content Creation」に関しては分が悪く、そこで成績を落としている。GPUがCPU内蔵ということもあって、やはりグラフィックス系の処理は得意ではないわけだ。
念のため、ゲーム系ベンチマークも確認してみよう。使用するのはオンラインゲーム「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」だ。
フルHD、標準品質(ノートPC)、フルスクリーンの設定でスコアーは1526(設定変更を推奨)と、やはり結果は良くない。とは言え、ゲーム性能を求めるのであればゲーミングPCを購入するべきなので、この結果は当然と言えば当然だ。
最後にストレージ系のベンチマーク「CrystalDiskMark 7.0.0」の結果も確認してみよう。
シーケンシャル読み込み速度は毎秒500MB超えで、インターフェースの限界に迫る速度だが、書き込み速度は毎秒450MB前後と若干落ちる。とは言え、SATA接続のSSDとしては悪くなく、どちらもHDDよりは劇的に高速だ。
6万円台の良コスパモデル
ここまで「eX.computer note N1400L500T/BK」の特徴を見てきたが、総じて6万円台のノートPCとしてはコストパフォーマンスに優れており、カジュアルなPCユーザーが“ちょうどいい”と感じるラインを狙ってきたモデルという印象だ。5万円台のあまり安価な製品に手は出したくない、かといって10万円を超えるようなハイエンドノートPCは高価すぎる――そのように感じる人にとって、本製品は魅力的な選択肢と言えるだろう。
「eX.computer note N1400L500T/BK」の主なスペック | |
---|---|
ディスプレー | 14.1インチ (1920×1080ドット、IPS液晶、ノングレア) |
CPU | Intel「Core i5-8260U」 (4コア/8スレッド、1.6~3.9GHz) |
グラフィックス | Intel「HD Graphics 620」(CPU内蔵) |
メモリー | 8GB(DDR4-2400) |
ストレージ | 128GB(M.2、SATA SSD) |
インターフェース | USB3.0 Type-C×1、USB3.0 Type-A×2、Mini HDMI×1、オーディオジャック、micro SDカードリーダー×1 |
無線LAN | IEEE 802.11ac/a/b/g/n |
Bluetoothバージョン | 4.2 |
サイズ | 332.5(W)×223.5(D)×21.8(H)mm |
重量 | 約1.5kg |
OS | Microsoft「Windows 10 Home 64ビット版」 |