さとうなおきの「週刊アジュール」 第148回
Azure SQL Managed Instanceを大幅に機能強化
「Ignite 2020」で発表されたAzureアップデート《データ編》
2020年10月06日 08時00分更新
Azure SQL Managed Instance:パフォーマンス改善、グローバルVNetピアリング、ML Servicesなど
Azure SQL Managed Instanceは、オンプレミスのSQL Serverとの100%に近い互換性を持つデータベースサービスです。
Azure SQL Managed Instanceで、大幅なパフォーマンス改善が行われました。汎用/Business Criticalサービスレベルでのログ書き込みスループット、Business Criticalサービスレベルでのデータ/ログIOPS、汎用サービスレベルでのパフォーマンスの予測可能性/安定性、tempdbのパフォーマンスが改善されています。
- 更新情報「Major performance improvements for Azure SQL Managed Instances」
- ブログポスト「Announcing major performance improvements for Azure SQL Database Managed Instances」
- ブログポスト「What’s new in Azure SQL Managed Instance at Ignite 2020」
Azure SQL Managed Instanceで、グローバル仮想ネットワーク(VNet)ピアリングのサポートが、GAになりました。
2つのAzureリージョン間でのAzure SQL Managed Instanceのフェールオーバーグループの構成で使うこともできます。
- 更新情報「Global virtual network peering support for Azure SQL Managed Instance now available」
- ブログポスト「What’s new in Azure SQL Managed Instance at Ignite 2020」
- ブログポスト「変化する世界の中で Azure Data を使用して機敏性を実現する」
Azure SQL Managed Instanceで、近日中に、データベースのバックアップが格納されるAzure Storageの冗長性を構成する機能が、GAになりました。既定の読み取りアクセス地理冗長ストレージ(RA-GRS)、ゾーン冗長ストレージ(ZRS)、ローカル冗長ストレージ(LRS)から選択できます。
- 更新情報「Configurable Backup Storage Redundancy option for Azure SQL Managed Instance」
- ブログポスト「Configuring backup storage redundancy in Azure SQL」
- ブログポスト「What’s new in Azure SQL Managed Instance at Ignite 2020」
Azure SQL Managed Instanceの長時間実行される管理操作の進捗状況を確認できるようになりました。
- 更新情報「Enhanced management experience for Azure SQL Managed Instance」
- ブログポスト「Track progress of SQL Managed Instance create/scale request」
- ブログポスト「What’s new in Azure SQL Managed Instance at Ignite 2020」
Azure SQL Managed InstanceのAzure Active Directory認証で、次の新機能がプレビューになりました。
- Azure Active Directoryで「ディレクトリ閲覧者」ロールの割り当てを管理するためのグループの使用
- データベースユーザーとしてのAzure Active Directoryゲストユーザーの作成
詳細は、次のページをご覧ください。
- 更新情報「Azure AD authentication features for Azure SQL DB, Azure Synapse Analytics, and Azure SQL Managed Instance」
- ブログポスト「What’s new in Azure SQL Managed Instance at Ignite 2020」
Azure SQL Managed Instanceで、Machine Learning Servicesのサポートがプレビューになりました。データベース内で、R、Pythonを使って、データ準備、データ処理、機械学習モデルのトレーニングを行い、ストアドプロシージャに機械学習モデルをデプロイすることができます。
- 更新情報「Machine Learning on Azure SQL Managed Instance in preview」
- ブログポスト「What’s new in Azure SQL Managed Instance at Ignite 2020」
- ブログポスト「変化する世界の中で Azure Data を使用して機敏性を実現する」
Azure SQL Managed Instanceで、これまでサポートされていたSQL Server 2019に加えて、すべてのサポートされるバージョンでSQL Server Reporting Services(SSRS)のカタログデータベースをホストする機能が、GAになりました。
- 更新情報「Hosting catalog databases for all supported versions of SSRS in Azure SQL Managed Instance」
- ブログポスト「Hosting SSRS databases in Azure SQL Managed Instance」
- ブログポスト「What’s new in Azure SQL Managed Instance at Ignite 2020」
複数のAzure SQL Managed Instance間の分散トランザクションが、今後数週間のうちにプレビューになることが発表されました。
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