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さとうなおきの「週刊アジュール」 第140回

NVIDIA A100 GPU搭載の仮想マシン「ND A100 v4シリーズ」を発表

「Azure Cosmos DBサーバーレス」がプレビューに

2020年09月16日 08時00分更新

文● 佐藤直生 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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 こんにちは、さとうなおきです。今回の「週刊アジュール」では、2020年8月16日~22日の1週間に発表されたMicrosoft Azureの新機能から、筆者の独断と偏見で選んだトピックについて紹介していきます。

Azure Storage:Blobコンテナーの論理削除、Ultra Disk

 ストレージサービス「Azure Storage」の一機能であるAzure Blob Storageは、オブジェクトストレージサービスを提供します。

 Azure Blob Storageでは、2018年5月に、(Blobの削除後に復元できる)Blobの論理的な削除GA(一般提供)になっていました

 今回、(一連のBlobが格納されている)コンテナーに対する論理的な削除が、パブリックプレビューになりました。これによって、削除されたコンテナーとその中のBlobを復元できるようになります。

 ストレージサービス「Azure Storage」の一機能であるAzure Disk Storageは、Azure Virtual Machines向けの永続ディスクストレージを提供します。

 Azure Disk Storageの最上位のオプションであるUltra Diskのサポートが、東日本リージョンで3つの可用性ゾーン(AZ)に拡張されました。

Azure Virtual Machines:ND A100 v4シリーズ

 IaaSの仮想マシン(VM)機能を提供するAzure Virtual Machinesで、ND A100 v4シリーズが発表されました。

 ND A100 v4シリーズは、NVIDIA A100 TensorコアGPUを提供します。ND A100 v4シリーズの最小構成は、1台のVMと8個のNVIDIA A100 TensorコアGPUです。ND A100 v4ベースのクラスターは、VMあたり1.6 Tb/秒の相互接続帯域幅で、最大数千GPUにまでスケールアップできます。

NVIDIA A100 TensorコアGPU

Azure Content Delivery Network:複数のオリジン

 Azure Content Delivery Network(Azure CDN)は、世界中のユーザーへのコンテンツ配信を高速化するCDNサービスです。

 Azure CDN Standard from Microsoftで、これまでサポートされていた単一のオリジン(配信元)に加えて、複数のオリジンのサポートがプレビューになりました。これによって、オリジンの耐障害性が向上し、オリジン間の負荷分散が可能になります。

Azure CDN Standard from Microsoftでの、複数のオリジンのサポート

Azure Backup:SAP HANA

 Azure Backupは、バックアップ/復元サービスです。

 5月にプレビューになっていたAzure BackupによるRed Hat Enterprise Linux(RHEL)上のSAP HANAのバックアップが、GAになりました。

Azure BackupによるSAP HANAのバックアップ

Azure Advisor:コスト最適化

 Azure Advisorは、ベストプラクティスに従って、可用性、セキュリティ、パフォーマンス、コストの最適化のための推奨をしてくれるサービスです。

 Azure Advisorで、Azureリソースのコストを最適化するためのベストプラクティスの推奨事項が、機能強化されました。

 詳細は、次のページをご覧ください。

Azure Policy:GitHub Actions

 Azure Policyは、Azureリソースにさまざまなルールとアクションを適用するポリシーの作成、割り当て、管理のためのサービスです。

 GitHub Actions向けのAzure Policyへの準拠をスキャンするためのアクションが、パブリックプレビューになりました。

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