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電源オフ時でもデータの消去と証明書の発行ができる

TRUST DELETE Biz パナソニック版、ADECデータ消去証明書が発行可能に

2020年08月31日 14時30分更新

文● 貝塚/ASCII

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TRUST DELETE Biz パナソニック版が機能強化、消去証明書の発行が可能に

TRUST DELETE Biz パナソニック版が機能強化

 パナソニックは8月31日、法人向けモバイルPC「Let's note(レッツノート)」の遠隔データ消去プログラム「TRUST DELETE Biz パナソニック版」の機能強化版を9月29日に発売すると発表した。

 2020年2月には、データ適正消去実行証明協議会(ADEC)の「消去技術認証」を取得していた同製品だが、今回の機能強化版では、ADECによる「データ適正消去 実行証明書」の発行が可能になった。

 これは、データ消去を証明する第三者機関であるADECが、同期間の定める基準でPC内のデータが消去されたことを証明するもの。「データ消去のプログラムが作動した時」でなく「データ消去が完了した時」に発行されるため、証明書としての信頼性が高いとパナソニックの担当者は話す。

TRUST DELETE Biz パナソニック版の特徴

パソコン内蔵として初の第三者機関の消去証明書の発行 (Plus)

 パソコン内蔵の遠隔消去プログラムとしては(2020年8月現在)はじめて、ADECの「データ適正 消去実行証明書」を発行できる。消去完了画面から消去証明書の発行が可能。紛失の際に、データ消去の証明として使える書類が手早く入手でき、証明書類収集の時間を大幅に短縮できる。1台につき、年間2回までADECの証明書の発行が可能。廃棄時のデータ消去の証明書としても利用可能。

消去証明書のサンプル

24時間対応のコールセンターを設置(Plus)

 24時間対応のコールセンターを設置。ユーザーからの電話連絡により、データの消去やロックを代行する。情報システム部門の担当者を介さずに、素早い対応が可能になる。

24時間対応のコールセンターを設置

本体の電源がオフでもシステムの丸ごと消去が可能(Plus)

 パソコンの電源がオフでも、パソコンのHDD/SSDのデータの遠隔制御できる。多くの遠隔データ消去サービスは、消去プログラムがHDD/SSD上にあり、OSやプログラムの起動後でないと機能しない。TRUST DELETE Biz パナソニック版は、消去プログラム本体をBIOSに内蔵。電源オフ時、OS未起動の状態からでも、携帯電話のSMSサービスを利用して、遠隔操作で電源を入れ、消去プログラムを動作させることが可能。

BIOSにプログラムを内蔵することで、電源オフ時でも消去ができる

24時間対応のコールセンターも設置

 機能強化版の発売にあたって、24時間対応の専用コールセンターも設置。企業の情報システム部門の担当者を介さず、ユーザーや担当者が処理を直接依頼できるので、PCを紛失した際など、緊急時の素早い消去やロックが可能だとする。

 TRUST DELETE Biz パナソニック版は、2012年から提供している、パナソニックとワンビの共同開発製品。電源オフ時でもシステムの消去が可能という特長を持ち、現在約5万台のレッツノートで稼働しているという。

機能強化版は、2020年夏モデル以降のレッツノートに対応

 ラインアップはレッツノート ワイヤレスWANモデルを対象とした「TRUST DELETE Biz パナソニック版 Plus(税別8400円/年、税別700円/月)」と、「レッツノート Wi-Fiモデル」を対象とした「TRUST DELETE Biz パナソニック版 Wi-Fi(税別4200円/年、税別350円/月)」の2種類。2020年夏モデル以降のレッツノートに対応する。

 なお、機能強化版の発売にあたって、現行の「TRUSTDELETE Biz(パナソニック版)」は2020年12月で新規受付を終了する。

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