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さとうなおきの「週刊アジュール」 第137回

Windows Virtual DesktopのAzure Portal/ARM統合がGAに

Azure Blob StorageのNFSサポートがパブリックプレビューに

2020年08月20日 08時00分更新

文● 佐藤直生 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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 こんにちは、さとうなおきです。今回の「週刊アジュール」では、2020年7月26日~8月1日の1週間に発表されたMicrosoft Azureの新機能から、筆者の独断と偏見で選んだトピックについて紹介していきます。

Azure Storage:Blob StorageのNFSサポート、Data Lake Storageのライフサイクル管理

 ストレージサービス「Azure Storage」の一機能であるAzure Blob Storageは、オブジェクトストレージサービスを提供します。

 Azure Blob Storageで、NFS(Network File System)3.0のサポートがパブリックプレビューになりました。

 Azure上のVM、オンプレミスのマシンから、Azure Blob Storageをマウントできます。

 現時点では、PremiumパフォーマンスレベルのブロックBlobストレージアカウントで、NFSサポートを利用可能です。今後、Standardパフォーマンスレベルの汎用v2アカウントでも利用可能になる予定です。

 ストレージサービス「Azure Storage」の一機能であるAzure Data Lake Storageは、スケーラビリティ、パフォーマンス、コスト効率に優れたビッグデータ分析向けのデータレイクサービスです。

 これまで、Azure Blob Storageで、ライフサイクル管理がサポートされていました。今回、Azure Data Lake Storageで、ライフサイクル管理がGA(一般提供)になりました。

 ライフサイクル管理は、ファイルが最後に変更された日時に基づいて、自動的にホット層、クール層、アーカイブ層にファイルを階層化する方法を提供します。

Azure Blob Storageのライフサイクル管理

Windows Virtual Desktop:Azure Portal統合、A/Vリダイレクト、Androidクライアント

 Windows Virtual Desktopは、Azure上で動作する仮想デスクトップサービスです。

 5月にパブリックプレビューになっていた次の機能が、GAになりました。

 詳細は、次のページをご覧ください。

 Android向けのリモートデスクトップクライアントが、Windows Virtual Desktopへの接続をサポートしました。

Windows Virtual DesktopのAzure Portal統合

Azure Monitor:Azure Monitor Community、Log Analyticsワークスペース

 Azure Monitorは、Azureにおけるフルスタックの監視サービスです。

 GitHubで、「Azure Monitor Community」リポジトリが公開されました。Azure Monitor Communityリポジトリでは、KQLクエリ、ワークブック、アラートといった、Azure Monitorの成果物を共有するための場です。

Azure Monitor Community

 Azure MonitorのLog Analyticsワークスペースで、保存された検索がクエリエクスプローラーに、クイックスタートのコンテンツが概要ページに移動しました。

Log Analyticsワークスペースの概要ページ

Azure Cost Management:7月のアップデート

 Azure Cost Managementは、マルチクラウド環境での使用料金の管理、監視、最適化のためのサービスです。

 Azure Cost Managementの6月のアップデートに続いて、7月のアップデートがまとめられています。

 7月のアップデートでは、空のフィールド、タグ付けされていないリソースの表示のサポートなどの新機能があります。

Azure Cost Managementでの、空のフィールドの表示

Azure Active Directory:TLS 1.0、1.1のサポート終了

 Azure Active Directory(Azure AD)は、ID/アクセス管理機能を提供するサービスです。

 Azure Active Directoryのデバイス登録サービスで、TLS 1.0、1.1のサポートが終了する予定です。TLS 1.2を使うように設定してください。

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