さとうなおきの「週刊アジュール」 第135回
IoT分析のためのAzure Time Series Insights Gen2がGAに
Azure VMの単一インスタンスSLAがStandard SSD/HDDも対象に
2020年07月31日 08時00分更新
Azure DevOps:スプリント172
Azure DevOpsは、Azure Pipelines(CI/CDパイプライン)、Azure Boards(作業追跡ツール)、Azure Artifacts(パッケージ生成/共有)、Azure Repos(プライベートGitリポジトリ)、Azure Test Plans(テストソリューション)で構成される、開発チーム向けのサービスです。
Azure DevOpsで、スプリント171に続いて、スプリント172のアップデートがリリースされました。スプリント172では、Azure Boardsでの状態遷移の制限ルール(GA)などの新機能があります。
- 更新情報「State transition restriction rules for Azure Boards are now generally available」
- ブログポスト「Azure Boards Summer Update」
- リリースノート
Azure SDK:7月のアップデート
Azure SDKは、.NET、Java、Node.js、Pythonといったさまざまな言語向けのSDKです。
Azure SDKの6月のリリースに続いて、7月のリリースが利用可能になりました。
Azure SQL Database:Azure Data Studio、Managed Instance管理パック
Azure SQL Databaseは、SQL Serverベースのリレーショナルデータベースサービスです。
Azure Data Studioは、SQL Server、Azure SQL Database、Azure Synapse Analyticsでのモダンなデータベース開発、運用のための、Windows、macOS、Linuxで動作する軽量なツールです。
Azure Data Studioの6月リリースに続いて、7月リリースが利用可能になりました。7月リリースでは、機能ツアーなどの新機能があります。
Azure SQL Databaseの一機能であるAzure SQL Database Managed Instanceは、オンプレミスのSQL Serverとの100%に近い互換性を持つデータベースサービスです。
System Center Operations Manager(SCOM)向けのAzure SQL Database Managed Instance管理パックが、GAになりました。
- 更新情報「Azure SQL Managed Instance management pack is now generally available」
- ブログポスト「Released: Azure SQL Managed Instance Management Pack (7.0.22.0)」
Azure Stream Analytics:クエリのローカルデバッグ
Azure Stream Analyticsは、リアルタイムストリーム処理サービスです。
コードエディター「Visual Studio Code」向けの拡張機能「Azure Stream Analytics Tools」で、ジョブダイアグラムを使ったAzure Stream Analyticsクエリのローカルデバッグが、利用可能になりました。
Azure Data Factory:Managed Virtual Network、XML
Azure Data Factoryは、データ統合サービスです。
Azure Data Factoryで、Managed Virtual Networkがプレビューになりました。
Managed Virtual Network内にAzure Integration Runtimeをプロビジョニングし、Azure Private Linkベースのプライベートエンドポイントを使ってサポート対象のデータストアに安全に接続することができます。
Azure Data Factoryのファイルベースのコネクタで、XML形式がサポートされました。
Azure IoT Central:6月のアップデート
Azure IoT Centralは、IoTデバイスを接続、監視、管理するためのフルマネージドのSaaSソリューションです。
Azure IoT Centralで、6月のアップデートがまとめられています。ダッシュボードでのイベント、状態のテレメトリの視覚化などの新機能があります。
- 更新情報「Azure IoT Central UI とドキュメントの更新情報 - 2020 年 6 月」
- 更新情報「Azure IoT Central UI new and updated features—June 2020」
Azure API for FHIR:Azure IoT Connector for FHIR
Azure API for FHIRは、ヘルスケアデータ向けの標準であるFHIR APIを介したデータ交換を可能にする、マネージドサービスです。
Azure IoT Hubは、多数のIoTデバイスとの間で、セキュアで信頼性のある双方向通信を実現するサービスです。
Azure API for FHIRで、Azure IoT Connector for FHIRがプレビューになりました。
Azure IoT Connector for FHIRを使うと、Azure IoT HubやAzure IoT Central経由で、ヘルスケアデータを送信するIoTデバイスとAzure API for FHIRを統合できます。
- 更新情報「Azure IoT Connector for FHIR のプレビューでの提供開始」
- ブログポスト「Microsoft Azure IoT Connector for FHIR now in preview」
Azure Time Series Insights:Gen2
Azure Time Series Insightsは、IoTデータなどの時系列データを格納、分析、可視化するサービスです。
2019年11月のIgnite 2019カンファレンスでプレビューになっていたAzure Time Series Insights Gen2が、GAになりました。
- 更新情報「Azure Time Series Insights Gen2 の一般提供を開始」
- ブログポスト「Azure Time Series Insights Gen2: Leading the next generation of industrial IoT analytics platforms」
- 更新情報「Migrate to the new version of the Azure Time Series Insights Gen2 APIs」
Azure Maps:Power BIビジュアル
Azure Mapsは、地図、検索、ルート検索、交通量などのAPIを提供する地理空間サービスです。
Power BIは、Power BI は、データを視覚化し、組織全体で洞察を共有することができる、クラウドベースのビジネス分析サービスです。
Azure Mapsで、Power BIビジュアルがプレビューになりました。これを使うと、地理空間データを地図上に視覚化できます。
それでは、また来週。
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