さとうなおきの「週刊アジュール」 第132回
Azure CDN/Front DoorのルールエンジンがGAに
Azure FunctionsのDurable FunctionsがPythonをサポート
2020年07月07日 08時00分更新
Azure Cosmos DB:大文字と小文字を区別しない文字列関数、MongoDBのワイルドカードインデックス、TLS 1.2
Azure Cosmos DBは、複数のデータモデル/APIをサポートしたグローバル分散型のNoSQLデータベースサービスです。
Azure Cosmos DBの文字列関数(Contains、EndsWith、StringEquals、StartsWith)で、大文字と小文字を区別しないオプションがサポートされました。これらの文字列関数のパフォーマンスが大幅に向上し、レイテンシと要求ユニッ(RU)消費量が大幅に減少しました。
- 更新情報「Case-insensitive string functions with Azure Cosmos DB now available」
- ブログポスト「New string function performance improvements and case-insensitive search」
Azure Cosmos DBのMongoDB APIで、MongoDB 4.2で導入された新機能である「ワイルドカードインデックス」がサポートされました。ワイルドカードインデックスを使うと、インデックスを作成するために必要なフィールドのすべてが事前にわからない場合でも、効率的にクエリすることができます。
- 更新情報「Azure Cosmos DB の MongoDB 用 API におけるワイルドカード インデックス」
- ブログポスト「Wildcard indexes in Azure Cosmos DB’s API for MongoDB」
Azure Cosmos DBで、7月29日から、クライアント接続がTLS 1.2のみを使っているアカウントで、TLS 1.1以前がサポートされなくなる予定です。
- 更新情報「Azure Cosmos DB トランスポート層セキュリティ (TLS) 1.2 の適用が 2020 年 7 月 29 日に開始されます」
- ブログポスト「TLS 1.2 enforcement on Azure Cosmos DB」
Azure Database for MySQL/MariaDB:監査ログ
Azure Database for MySQL、Azure Database for MariaDBは、MySQL、MariaDBベースのリレーショナルデータベースサービスです。
Azure Database for MySQL、Azure Database for MariaDBで、接続やクエリなどのデータベースアクティビティ、イベントを記録する「監査ログ」が、GAになりました。
- 更新情報「Azure Database for MySQL でのデータベース エンジンの監査が利用可能に」
- 更新情報「Azure Database for MariaDB でのデータベース エンジンの監査が利用可能に」
Azure Data Explorer:4月から6月のアップデート
Azure Data Explorerは、大規模データに対してアドホッククエリを実行できる、データ探索サービスです。
Azure Data Explorerの4月から6月のアップデートが、まとめられています。
クエリ結果キャッシュ、新しいパーティション分割ポリシー、リソース正常性、Pythonプラグイン(GA)、Azure Data Explorerダッシュボード(パブリックプレビュー)などの新機能があります。
Azure Cognitive Services:Speech Services REST API
Azure Cognitive Servicesは、画像認識、音声認識、自然言語処理といった、AIを活用したAPIサービスです。
Azure Cognitive Servicesの1サービスである「Speech Services」は、speech-to-text、text-to-speech、音声翻訳などを提供するサービスです。
Speech Services REST API v3.0が、利用可能になりました。Webhook通知、モデルの更新、複数データセットへの適応。自分のストレージの利用などの新機能があります。
Azure IoT:CyberXの買収
Microsoftが、IoTセキュリティのテクノロジを持つCyberXを買収しました。
- ブログポスト「Microsoft acquires CyberX to accelerate and secure customers’ IoT deployments」
- プレスリリース「Microsoft Acquires IoT/OT Security Leader CyberX to Enable Unified Security Across Converged IT and Industrial Networks」
Azure IoT Hub:メッセージルーティング
Azure IoT Hubは、多数のIoTデバイスとの間で、セキュアで信頼性のある双方向通信を実現するサービスです。
Azure IoT Hubで、メッセージルーティングに関する新機能がリリースされました。
- 多次元のエンドポイントごとの監視メトリック
- 診断ログ:操作名、エラーコードに関する詳細を提供
- Get Endpoint Health API:最後に確認されたエラー、最後の送信試行、最後の失敗、最後に成功した送信試行
- Get Endpoint Health API:エンドポイントの新しい正常性状態
- Azure Portal:ルーティングの制限、組み込みのエンドポイント/フォールバックルートのエクスペリエンスの改善
- 新しいトラブルシューティングガイド
詳細は、次のページをご覧ください。
Azure Sphere:20.06品質リリース
Azure Sphereは、インターネット接続デバイス向けの組み込みの通信、セキュリティ機能を備えた、セキュアなアプリケーションプラットフォームです。Azure Sphereの認定を受けたパートナー企業のMCU(マイクロコントローラー)、LinuxベースのIoT専用セキュアOS「Azure Sphere OS」、Azureのセキュリティサービス「Azure Sphere Security Service」の3つで構成されています。
Azure Sphere OSの20.05品質リリースに続いて、20.06品質リリースが提供されました。
それでは、また来週。
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