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AIoTクラウド、テレマティクスサービス「LINC Biz mobility」提供開始

2020年07月03日 13時30分更新

文● ASCII

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 AIoTクラウドは7月3日、配送業者などに向けた移動体通信ソリューション「LINC Biz mobility」を提供開始した。

 AIoTクラウドはシャープの子会社でIoTやクラウドは、AIoTプラットフォームを活用したクラウドソリューションサービスを展開している。LINC Biz mobilityは、業務用車両を持つ事業者などに向け、位置情報をはじめとしたさまざまなデータの測位が可能な「GPSモジュール端末」や「LTE通信サービス」、「端末管理クラウドサービス」が一体としたサービス。

 物流業界では、ネット通販の急激な拡大で配送量が増加する一方でドライバーの人員不足や高齢化、それにともなう運送サービスの維持が課題になっている。業界ではIoTを活用したサービスが注目されているほか、カーシェアリングや配車サービスなど、柔軟な移動手段の提供や新たなソリューションサービスの創出も活発化しているという。

 LINC Biz mobilityでは、車載端末で取得したデータをLTE通信回線を利用して同社のクラウドサーバーへ送信。送信されたデータはサーバー上で一元管理が可能なほか、端末の機能制御やアップデートも遠隔操作で実行可能。取得したデータは、事業者が保有する既存のシステムに直接取り込めるためニーズに応じた柔軟なソリューション設計が可能としている。

 端末の通信にはeSIMを採用、GPSによる位置情報のほか加速度や角速度なども測定可能な6軸センサーや電圧センサーを装備。外部インターフェース端子を持ち、ドライブレコーダーや環境センサーなどとも連携する。また、スマホと連携して「出発」「到着」「作業(訪問)中」「休憩中」などのドライバーの状況をリアルタイムで把握できる。また、ドライバーは作業報告のほか、必要に応じ現場の写真やコメントを管理センターとチャットでやり取りすることができる。同社では、さまざまなサービス事業者とのパートナービジネスを積極的に進めることでLINC Biz mobilityの普及を進めるとしている。

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