見やすい14インチディスプレーと
クセのないキーボードで操作性は良好!
普段使いどころかメインPCとして使うにも性能が十分高いというのは分かったが、ノートPCとしての使い勝手はこれだけでは決まらない。とくに影響の大きい、ディスプレーの画質、キーボードの打鍵感、タッチパッドの操作感、バッテリー駆動時間を見ていこう。
まずディスプレーだが、1kg切りのモバイルノートPCとしては大きな部類となる14インチを搭載。狭ベゼルデザインを採用することで、本体サイズは13.3インチクラスと同等となっているのがうれしい。
解像度はしっかりとフルHDが確保されているため、複数のアプリを使う場合でも狭く感じることはないだろう。また、視野角の広い液晶を採用しているうえ、表面は映り込みの少ないノングレア(非光沢)となっており、長時間の利用でも目が疲れにくくなっているのもポイントだ。
キーボードはピッチが約19mmと広いうえ、素直な配列で、違和感なく打鍵できるのが◎。ストロークが浅めなのと、少し重ためのクリック感のある押し心地は好みが別れそうだが、打鍵しづらく感じるほどではない。
タッチパッドが広くて大きいと操作性は高まるが、打鍵中に手が触れてしまい、ポインターが動いてしまいやすい。この点を少々心配していたのだが、パームリジェクションがしっかりと効果を発揮し、誤作動することはほとんどなかった。低価格ノートPCではタッチパッドの誤動作で頭を悩ませがちだが、N1430J-500/Tに限っては、その心配は無用だった。
ただし、クリックがやや固めなのが気になるところ。特にタッチパッドの端の方は押しにくく感じたので、なるべく中央よりの部分をクリックするようにしたい。
バッテリー駆動時間はスペック上は約8.5時間となっているものの、実際どのくらいなのかが気になったので、YouTubeでフルHD動画をフル画面表示し、何時間連続再生できるかで試してみた。このテストは常時CPUに負荷がかかり、さらに定期的なWi-Fi利用もあるという、地味に酷なテストだ。
結果は、約4時間23分。画面の輝度を最大にし、省電力機能はすべてオフに変更していることもあり、実測値はスペックよりかなり短くなっているが、それでも仕事なら半日ほどもつ計算となる。電源が確保できないところで数時間使い続けることは少ないだけに、十分なバッテリー駆動時間があるといえるだろう。
電源関係でうれしいのが、付属のACアダプターが非常にコンパクトなことだ。しかもケーブルが短めで、すべて合計しても205gしかない。モバイルノートPCではACアダプターを一緒に持ち歩くのは当たり前だけに、この小さくて軽いACアダプターはありがたい。
インターフェースは必要最小限だがUSB3.1 Gen2にも対応
モバイルノートPCといえば、その薄さとサイズの制限からインターフェースの数が絞られているというウィークポイントがあるが、N1430J-500/Tも例外ではない。
といっても、アダプターのいらない通常サイズのHDMI、USB Type-A×2、USB Type-C×1、オーディオコンボジャック、microSDカードリーダーまで備えており、通常利用で困るほどではない。また、USBのうち2つのポートは高速なUSB3.1 Gen2に対応しており、外付けSSDなどへ高速アクセスできるというのがうれしい。
ちなみにUSB Type-Cはディスプレー出力に対応するほか、65WのUSB PDにも対応し充電が可能。ACアダプターは別売となるものの、手荷物を減らしたいという人には魅力的なポイントだろう。といっても、付属のACアダプターが軽くて小さいので、無理に使う必要はない。
これ以外に、ウェブカメラやマイクも本体に装備しているので、必要とされることが多くなったウェブ会議もこれ1台で参加可能だ。
これだけ使いやすいモバイルノートPCが10万4280円という衝撃
外出が難しい最近ではモバイルノートPCの需要は低くなりがちだが、メインPCとしてもしっかり使える性能があれば、選んでもデメリットはない。むしろ、家の中で好きな場所へ移動して使えること、そして将来、屋外でもしっかり活躍できるだけのポテンシャルがあることを考えれば、むしろ今こそモバイルノートPCを選んでおきたくなる。
「N1430J-500/T」はこういった候補に最適なもので、一般的なノートPCとしても十分な性能があり、さらに約970gという軽さでモバイル用途にもしっかりと対応できるのが強み。これだけの製品が、税込み10万4280円という価格で手に入るのは破格といってもいいだろう。
「パソコン欲しいけど、どれがいい?」と聞いてきた初心者に、「とりあえず、コレ買っておけば大丈夫」と胸を張って言える製品はあまりないが、少なくとも、「N1430J-500/T」はそういったものの1台といえそうだ。パソコンを普段からよく使う人はもちろんだが、何を買っていいのかわからないという初心者まで、買って後悔しない製品だ。
(提供:TSUKUMO)