ゲームやARアプリもサクサク動作
Retina HDディスプレイはiPhone 8と同じものを搭載する。精細感と色合いのバランス、そして映像の自然な一体感はさすがに完成度が高い。iPhone SEはベゼルの色がブラックになったので、映画などを再生してみると4.7インチのサイズ感を超えた没入感が味わえる。
もし一段上のコンテンツ体験を追求するのであれば、やはり画面の大きなiPhone 11を選ぶ手もあると思う。特に内蔵スピーカーによるオーディオ再生は、自然なサラウンド感を引き出すアップル独自の「空間オーディオ再生」の有無がものを言うだけに、これを搭載するiPhone 11シリーズが有利だ。
グラフィックスに凝ったゲームやARアプリはiPhone SEでもサクサクと動く。ここでもやはりA13 Bionicチップの高性能が冴え渡る。A13 Bionicは機械学習処理に特化した8コア構成の第3世代Neural Engineを組み込んでいるので、特にARアプリの描画は正確さと速さを実感する。ARアプリには教育系のコンテンツも充実しているので、子どもの自宅学習用の教材としても活用したい。快適動作のiPhone SEなら、子どもたちも飽きずにのめり込むはずだ。
オーディオ再生について補足しておくと、第2世代のiPhone SEにはアナログイヤホンジャックが搭載されていない。iPhone 7以降の機種から買い換える方は既に対策済みかもしれないが、もしiPhone 6sや初代のiPhone SEから買い換える場合は、現在愛用されている有線タイプのイヤホン・ヘッドホンがそのままでは使えないので注意したい。
手持ちの有線イヤホン・ヘッドホンをiPhone SEで使うためには、アップルのオンラインストアなどで販売されている「Lightning - 3.5mmヘッドフォンジャックアダプタ」を買い足そう。特に手持ちの製品にこだわりがなければ、iPhone SEの商品パッケージにはLightning端子に直結して音楽などが聴ける純正イヤホンのEarPodsが同梱されているので安心だ。
またはこの機会にワイヤレスイヤホンに乗り換えるのであれば、iPhoneと相性の良いAirPodsや、ノイズキャンセリングと外音取り込み機能も備える上位のAirPods Proを選ぶ手もある。