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iPhone SE(第2世代)レビュー

新iPhone SEはココに注目!8や11と比べてわかった「買い」な理由

2020年04月27日 12時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

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左はiPhone 11 Pro。画面占有率の高いフルスクリーンデザインとしたことでホームボタンが省略されている

軽くてコンパクト。ホームボタンがあるメリットとは?

 iPhone SEには、指紋認証センサーのTouch IDを組み込んだホームボタンがある。iPhoneのほかの現行機種は2018年から現在も販売を継続するiPhone XRを含めて、すべて顔認証センサーのFace IDを搭載して、ホームボタンを置いていた場所もディスプレイが占めるほど画面占有率の高いデザインになっている。

ホームボタンを搭載するiPhone SE。ホームボタンの色もベゼルに合わせたブラックとした

 Face IDとTouch IDはどちらもiPhoneの画面スリープ解除だけでなく、各コンテンツストアで買い物をした際の決済認証やApple Payによる支払いを素速く安全に行える生体認証技術だ。サードパーティのアプリにはFace IDを使ってサインインができるものもある。

 Face IDにひとつ現状で課題があるとすれば、顔にマスクを着けたままスリープ解除ができないことだ。マスクを外さずにスリープ解除をするためには毎度パスコードの入力が求められる。Touch IDの場合はマスクを着けたままスリープ解除操作ができるところが大きく違う。日本では毎年、春の花粉症の季節にiPhoneのFace IDとTouch IDのどちらが良いか各所で議論が活発に交わされる。

 さらに新型コロナウィルスの感染を防止するためにマスクを着ける機会が増えた昨今では、元からマスクを着ける習慣がある日本以外の国々でもTouch IDの価値が再考されそうだ。もしかすると今後Face IDとTouch IDを両方載せたiPhoneが登場するかもしれない。

 Touch IDの弱点は指が濡れていると反応が鈍くなったり、冬場は「Touch ID対応」の手袋が必要になることなどが挙げられるが、ほかにもディスプレイで動画や写真を再生した時の没入感についてはフルスクリーンデザインのiPhone 11シリーズの方が一枚上手に感じられる。

ディスプレイに動画や写真を表示した際にブラックのベゼルカラーは映像とのギャップが少なくできるのが特徴だ

 そのためiPhone SEはRetina HDディスプレイのまわりを囲むベゼルの色を、3つのカラバリモデルがすべてブラックに統一した。コンテンツを視聴する際にディスプレイとベゼルの境目を気にすることが少なくなる。ホームボタンまで黒くなったからだ。

 ホームボタンのあるiPhone 8は、レギュラーカラーの機種はスペースグレイ以外の機種はベゼルがホワイトだった。新しいiPhone SEはホワイトのカラバリモデルもベゼルがブラックになった。アップルも新機種のデザインを見直す際に、コンテンツへの没入感を意識しながらブラッシュアップを図ったのではないだろうか。

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