シャープの子会社であるAIoTクラウドは4月13日、同社のビジネスコミュニケーションサービス「LINC Biz」が、奈良市の全市立学校を対象とした休校期間中の教職員と児童・生徒間のコミュニケーション支援策に採用されたと発表した。
新型コロナウイルス感染症の拡大にともない、奈良市では全ての市立小・中・高等学校を臨時休校とする予防措置を実施している。こうした状況の下、同社は奈良市と連携し、チャットとビデオ会議が可能な本サービスを提供。オンライン上で教職員と児童・生徒がコミュニケーションできる環境を創出する。
児童・生徒は、各自が所有する端末から奈良市提供の専用サイトにログインすれば、自身の所属する学年、クラスのチャンネルにアクセスでき、学校や教職員から連絡事項を受け取れるほか、教職員に対し相談や質問を行なうことも可能。また、ビデオ会議を通じ、実際の授業と同様に質疑応答もできるオンライン授業の実施や健康状態のヒアリングなど、さまざまな用途での活用を予定している。
利用対象者は、奈良市の全市立学校(小・中・高等学校)在籍の児童・生徒およそ2万4000名。対象校数は65校、804学級。
今後、さらに奈良市教職員の事務連絡や会議への導入についても提案し、ITサービス活用による業務の効率化を積極的に支援していくという。