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HUAWEI Mate 30 Pro 5G ロードテスト 第1回

美しいデザインの筐体に最新ハイエンドモデルの機能を盛り込んだ1台

ファーウェイ「HUAWEI Mate 30 Pro 5G」は、5Gにも対応した新たな時代を代表するSIMフリースマホ

2020年03月19日 11時00分更新

文● 島 徹、ASCII 編集● ASCII

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左右のベゼルがなくなった!
没入体験が得られる「ホライゾンディスプレイ」がスゴい

 さて、ハイエンドスマホであれば、それに見合ったデザインや所有の満足感が求められる。そこで、HUAWEI Mate 30 Pro 5Gのディスプレイとデザインの魅力についてより深く見ていこう。

 HUAWEI Mate 30 Pro 5Gはスリムな筐体に約6.53型で高解像度な(1176×2400ドット)のOLEDパネルを採用し、DCI-P3の広色域表現やHDRムービー再生にも対応。高画質な映画配信を存分に楽しめる。

画面の左右を曲面にし、ベゼルのない本体デザインを実現。横幅約73.1mmで片手でもしっかり持てる

 そして、画面の左右を曲面にすることでベゼルが存在しない「ホライゾンディスプレイ」では、前面のほぼ全部が映画やゲーム表示という迫力ある映像体験を楽しめる。

 上部のノッチ部分も、高セキュリティな顔認証や高画質セルフィ―を楽しむための約3200万画素インカメラや3D TOFカメラなど5つのセンサーを搭載しながらもコンパクトに抑えられている。この理由として、通話にも利用するスピーカーをディスプレーに内に埋め込んだことがある。このことで快適な通話環境も実現されている。

ノッチ部は約3200万画素のインカメラや3D TOFカメラ、環境光やジェスチャーセンサーなど複数のカメラやセンサーを搭載しながらもコンパクトに収められている

 また、本体を側面から見てみると、ハイエンド機の性能で、かつ前ページで紹介したように4500mAhの大容量バッテリーを搭載しながら、薄さ約9.5mmとスリムに仕上がっている。この数字のみならず、本体フレームやディスプレイが曲面なので、手のひらに自然と収まる使いやすい形状だ。

高性能ながら薄さ約9.5mmで、丸みを帯びたスリムな形状だ。側面は電源ボタンだけで、音量ボタンはなくなっている

 新しさを感じるのは側面が電源ボタンだけというデザイン。では、音量の変更はどうするのかと言えば、端末の側面をダブルタップするとソフトウェアで表示される。左右どちらでも可能というのはもちろん、ゲーム中や自撮り棒、車内のカーナビ用ホルダーなどに装着するとき、音量ボタンを間違えて押してしまうことがないのが、想像以上に便利に感じた。

画面の右か左側面のどちらかをダブルタップすると、音量の設定メニューが表示される

 またカメラでの撮影時に、音量ボタンをシャッター代わりに使っていた人もいるはず。実はこの点も考えられており、画面側面にソフトウェアでシャッターボタンが表示されるのだが、この場所は自由に移動できる。指の位置に合わせて変えられるので、横向きの撮影でも縦向きセルフィ―撮影時でも、従来の音量ボタンよりもずっと使いやすいわけだ。

カメラの撮影時は、側面に動かせるシャッターボタンが表示される。音量ボタンと違って、手や指のサイズに合った位置に移動できるので撮影しやすい

オレンジを基調にしたポップなのに
プレミアム感もあるデザイン

 背面デザインも、フラッグシップとして凝ったものとなっている。まず目につくのが、「VARIO-SUMMILUX-H」の名称を冠したLeicaクアッドカメラだ。

大きなリング状のメタル素材に、4つのカメラを収めたデザイン。複数のカメラを搭載しながらも、シンプルかつ落ち着いた印象だ

 プロ向けカメラのレンズマウントも想起させるリング状のメタル素材は「ハローリングデザイン」という名称。複数のカメラを搭載しながらも、見た目の性能の高さと調和のとれたデザインを両立させるとともに、カメラ好きもニヤリとさせてくれる。

 背面全体にはオレンジ色のヴィーガンレザー(人工皮革)を採用。明るめのカラーにより、プレミアム感と外出先で気軽に利用できる軽快さがともに感じられる。見た目だけでなく質感も実際の革のようにしっとりとしたものでありながら、サラッとした手触りも心地いい。

背面を覆うヴィーガンレザーは、皮のような表面デザインとしなやかな質感を再現。男女問わず使いやすい、カジュアルかつ上品な色合いだ

 全体を見ると、ブランドものの高級ミニバッグのカジュアルさも意識した上品な色の組み合わせと、プロ向けのハイエンドカメラの所有感を満たすデザインという、掛け合わせることが難しい要素をうまく融合させた、高レベルなバランスの上に成り立つデザインといっていいだろう。

5G時代、スマホの技術もトレンドもけん引する
ファーウェイ渾身のフラッグシップモデル

 今回、初めてじっくりとHUAWEI Mate 30 Pro 5Gを触って驚いたのが、この上質さと性能の高さの両方を一目で理解させるプレミアムなデザインだ。前面はベゼルレスの全面全体がディスプレーを搭載。背面にはファーウェイとLeicaが育ててきた高画質クアッドカメラを、シンプルに見せる計算されつくしたデザインに収めてきた。それでいてこの薄型の筐体には、5Gネットワークに対応した最新SoCをはじめとする、文句なしのハイエンド性能が盛り込まれているのだ。

 5Gといった新しい世代を感じさせる製品は、どうしても大型のハイスペックモデルや、最新デジタル機器としてのイメージを強くアピールモデルが多くなりがちだ。だが、ファーウェイは現時点での最高の製品を、誰しも欲しくなるデザインとともにリリースしてきたと言える。

 次回はそのLeicaクアッドカメラなど、先端機能をより深く見ていく予定だ。

ファーウェイ「HUAWEI Mate 30 Pro 5G」の主なスペック
ディスプレー 約6.53型OLED(18.4:9)
画面解像度 2400×1176ドット
サイズ 約73.1(W)×158.1(D)×9.5(H)mm
重量 約198g
CPU HUAWEI Kirin 990
2.86GHz×2+2.36GHz×2
+1.95GHz×4(オクタコア)
内蔵メモリー 8GB
内蔵ストレージ 256GB
外部ストレージ ○(NMカード)
OS Android 10(EMUI 10.0)
対応バンド 5G NR:N1/3/28(TX:703-733MHz、RX:758-788MHz)
/N38/41(2515-2690MHz)/77/78/79
LTE:1/2/3/4/5/6/7/8/9/12/17
/18/19/20/26/28/32/34/38/39/40/41
W-CDMA:1/2/4/5/6/8/19
4バンドGSM
DSDS ○(5G+4G DSDV)
CA対応
無線LAN IEEE802.11a/b/g/n/ac
カメラ アウト:約4000万画素(広角、F1.6)
+約4000万画素(超広角、F1.8)
+約800万画素(光学3倍、F2.4)
+3D被写界深度測定カメラ
/イン:約3200万画素
バッテリー容量 4500mAh
(40W急速充電対応)
防水/防塵 ○/○(IPX8/IP6X)
生体認証 ○(指紋、3D顔)
SIM形状 nanoSIM×2
USB端子 Type-C
カラバリ オレンジ
市場想定価格(税抜) 12万8800円


提供:ファーウェイ・ジャパン

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