TwitterやInstagramも実名利用する若者たち
10代の子たちがSNSを実名で使っている姿を見かけたことがあるかもしれない。匿名を好む大人世代と違い、10代のSNS利用事情は異なるようだ。
マカフィーとMMD研究所の共同調査、「高校生、大学生、社会人20代・30代のSNS利用に関する意識調査」(2018年3月)によると、Twitterを実名で利用している10代は52.7%、大学生が44.5%、20代社会人が28.2%、30代社会人は14.0%となり、若ければ若いほど実名で利用していた。
さらにTwitterを実名利用している人を対象に聞いたところ、高校生の41.1%は全体に公開していた。
なお、Instagramも高校生の35.4%、大学生の32.5%、20代社会人の32.7%、30代社会人の20.7%は実名で利用している。TwitterやInstagramなどの複数アカウントが作れるSNSでも、多くの若者達が実名で利用し、全体公開にしているのだ。
以前お伝えしたように、10代はSNSで複数アカウントを使い分けるのが一般的だ。そのなかに実名アカウントもあることが当たり前となっており、実名で言えないことは他のアカウントで流す使い方が一般的なのだ。
友達と交流用にリア垢活用が当たり前
Appliv調べの「Twitterの利用実態に関するアンケート」(2019年6月)によると、15~19歳の85.1%がTwitterアカウントを所有し、そのうちの7割近くがアカウントを複数所有している。
メインで利用するアカウントが「リア垢」(リアルでの知人・友人との交流に利用)という割合は、10代男性は51.4%、20代男性は42.1%、10代女性は42.4%、20代女性は40.5%など、若いほどリア垢をメインで使っている傾向が高い。
以前ご紹介したように、若者の間では、ハッシュタグ検索などでリアルの友達同士や同じ学校の生徒同士などでつながり、情報交換している。つまり、つながるためには、自分を認識してもらう必要があるため、実名かつ公開状態で使ったり、リア垢を別途用意しているのだ。
大人世代にとっては、TwitterやInstagramはあくまで匿名で情報が集められたり、同じ趣味の人と交流できる場であることが多い。リアルの知人・友人との交流にTwitterを利用する割合は低いだろう。一方、10代にとってTwitterやInstagramはリアルの友人・知人とコミュニケーションを取るメインツールのため、大人世代とは個人情報の公開具合が異なるのだ。
大人世代がかつて長電話をしたように、若者世代はSNSで友達同士交流している。新しいコミュニケーション方法として、大人世代も見習えるところがあるかもしれない。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki

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