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Ryzen 9 3950X搭載G-Tune対Ryzen 7 3800X搭載30万超えのジサトラハッチ私物の小型PC勝つのはどっち?

文●宮里圭介 編集● ジサトラハッチ/ASCII

提供: マウスコンピューター

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第六勝負「重量勝負」:重たい方が勝ちだといったら物言いをつけられた

 PCのスペックを見ると、多くのモデルで書かれている重量。ノートPC、とくにモバイルノートでは重要となる重量だが、デスクトップPCは持ち歩くことも移動することもまずないため、あまり重要ではない要素だ。

 しかし、サイドパネルが薄くて貧弱なケースの場合、ファンの振動などで共振を起こし、騒音源となってしまうことがある。そのため、静音性を重視するなら肉厚で丈夫なケース……つまり、重たいPCほどいいということになる。

 といった考えから、重量勝負は重たいものの勝ちにしようとしたところ、ハッチから「それはおかしいでしょ!? 重量勝負といえばデスクトップPCでも軽い方が勝ちに決まってます!」と物言いをつけられてしまった。

軽い方がいいと力説するハッチ。全敗はなんとか逃れているとはいえ、後がないのは変わらないため必死だ

 軽いことのメリットを聞いてみたのだが、「移動しやすい」「持ち歩ける」「自分のPCにはハンドルがついてるし」と、なんとも説得力がない。却下してしまうのは簡単だが、ここは負けが込んでいるハッチの意見も尊重しようと、第三者に託すことにした。

「じゃー、軽い方が勝ちで」(ジサトラボス カクッチ)
「ハッチさんもああいってますし、軽い方でいいんじゃないですか?」(ジサトラ イッペイ)

 結果、軽い方が勝ちという意見で一致。若干同情めいた空気が感じられたものの、PCに造詣の深いジサトラメンバー2人が断言するのだから間違いないだろう。

 なお、G-Tune HP-Aの重量は約16.8kgとなっているが、ハッチPCの重量は計っていないため不明。そこで、実際にハッチに両方のPCを持ち上げてもらい、どちらが重たいのか判定してもらうことにした。

「G-Tune HP-A」を重たそうに持ってアピールするのかと思いきや、なぜか笑顔に。「重たすぎて思わず笑ってしまう」とのこと

ハッチPCはハンドルがあるため持ち上げやすい。比較すれば軽いものの、片手で持ち続けるのは少々ツライとのことだった

 ということで、結果は……いうまでもなく、ハッチPCの勝ちだ。

第六勝負:「重量勝負」……勝者「ハッチPC」
「G-Tune HP-A」 ☆☆☆☆☆★
「ハッチPC」 ★★★★★☆

第七勝負「ぴかぴか勝負」:ライトアップでイケてるPCが勝者だ!

 いよいよネタが尽きてきた感があるが、勝負はあと2つ。重量ときたら次はデザインの番だろう。とはいえ、デザインは個人の好みが大きく出る部分でもあり、客観的な判断が難しい。そこで、デザインへ力を入れているという意味で、ライトアップ度合いの高い方を勝者とすることにした。

 実はG-Tune HP-Aは、最近の高性能PCとしては珍しくガラスパネルを採用しておらず、ほとんど光らない硬派な構成となっている。内部で大型水冷クーラーが稼働しているだけに、いくらでも魅せる部分はあると思うのだが、そこは少しでもエアフローを改善すること、騒音を小さくすることを重視したのだろう。そういう意味では、優れたデザインといえるだろう。

内部には大型水冷クーラーが見えるだけに、ガラスパネルを採用してもカッコイイPCとなっていたはずだ。だが実際は性能を重視し、中が見えずライトアップもないPCとなっている

 G-Tune HP-Aとは対照的に、ハッチPCは派手だ。CPUクーラーはもちろんのこと、ケースファンもメモリーも光り、ガラスパネル越しにでもその光が良く見える。とはいえ下品に感じるほどは過剰にライトアップされておらず、なかなかカッコイイ。

CPUクーラー、ケースファン、メモリー、ビデオカードなどが光る。ケースが小さいこともあり、まとまりのある雰囲気だ

 ライトアップもデザインと同じで個人の好みとなってしまうため、勝ちも負けもないのだが、一応勝負は勝負。ということで、この勝負はハッチPCの勝ち。

第七勝負:「ぴかぴか勝負」……勝者「ハッチPC」
「G-Tune HP-A」 ☆☆☆☆☆★★
「ハッチPC」 ★★★★★☆☆

第八勝負「お値段勝負」:最終勝負は……なんと価格!

 最終勝負は実購入価格といこう。もちろんこれは、価格が安い方が勝ちだ。

 ハッチPCは組み立て手数料無料(自前だから)、送料も無料(自前だから)ということに加え、CPUがRyzen 7 3800Xだということから、価格は大きく下がることが期待される。その点G-Tune HP-Aは、CPUがRyzen 9 3950Xだし、しかも大型水冷クーラーを搭載するため、価格はどうしても高くなりがちだ。

 ということで実際に金額を合計してみたところ、G-Tune HP-Aは送料税込みで「30万80円」、ハッチPCは「30万2800円」。僅差ながらもG-Tune HP-Aのほうが安い、つまり勝ちという結果になった。

 実はハッチPCはMini-DTXのマザーボード、小型ケース、小型電源といった特殊なパーツを多用しているがゆえにコストがかさみ、同スペックのPCと比べ、かなり割高なPCとなってしまっているのだ。性能よりも趣味を優先したパーツ選びという、実に漢らしい理由での負けだけに、むしろこの負けは本望だろう。

第八勝負:「お値段勝負」……勝者「G-Tune HP-A」
「G-Tune HP-A」 ☆☆☆☆☆★★☆
「ハッチPC」 ★★★★★☆☆★

 さて、全八番勝負を振り返ってみると、謎の判断や怪しい勝負項目により、G-Tune HP-Aが負けを喫した勝負もあったものの、よくよく考えてみると本当に負けていたといえるものは皆無。全体を通して評価すれば、G-Tune HP-Aの圧勝だ。

ケンカを売ってすいませんでした、とばかりに土下座するハッチ。いくら自分のPCがかわいくても、現実は厳しかった

ゲームはもちろんクリエイティブ用途でも活躍してくれるハイスペックPC

 通常のハイエンドPCに搭載されるCPUの中でも飛び抜けて高速な「Ryzen 9 3950X」、そしてこのCPUを強力に冷やしてくれる大型水冷クーラーを組み合わせることで、安定して高い性能を発揮できるのが、「G-Tune HP-A」最大の特徴だ。

 ゲームはもちろんのこと、高画質実況配信、VR、クリエイティブ用途まで、余裕でこなせる性能を持つだけに、将来にわたって長く使えることは間違いない。PCは性能向上が目覚ましい製品ジャンルだが、これだけの性能があれば5年経っても色あせることなく、一線で活躍し続けてくれるだろう。

 不満のない速度で快適にPCを使いたいというのであれば、用途を問わずオススメできる1台だ。

G-Tune

(提供:マウスコンピューター)

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