「AMD Radeon FreeSync」にも対応
6万円前後で4K/HDR10の31.5型ディスプレーで高解像度のゲームや映像を堪能
マウスコンピューターの「ProLite XB3288UHSU」は、4K2K(3840×2160ドット)映像の入力に対応したiiyamaブランドの31.5型ディスプレーだ。
10.7億色/NTSC95%、広視野角をうたうVAパネルを採用。HDMI端子×2、DisplayPort×1と汎用性の高い仕様で、実売価格は6万3000円前後、最安値では6万円を切るショップもあるなど、値ごろ感のあるモデルだ。
今回は、外観、仕様、使用感を中心にProLite XB3288UHSUを紹介する。
コントラスト比は80000000:1をうたう
多機能スタンドでさまざまな環境にマッチ
VAパネルの特性上、ギリギリ写っているものが視認できる斜めの角度から覗き込むと、さすがに色がはっきり分からなくなる部分はある。この点はIPSパネルにかなわないが、VAパネルは高いコントラストで、くっきりとした映像を楽しめるという特性も持つ。実際、コントラスト比は80000000:1をうたい、映像の明瞭さはかなり高いレベルで実現しているといえるだろう。
デスクに置いて編集作業に活用したり、ゲーミング用途で使ったりする場合は、ほとんど正面から覗き込むことが多いため、とくにデメリットは感じないはずだ。
また、標準で付属するスタンドは120mmの昇降と、チルト(垂直方向の角度調整)、スウィーベル(水平方向の角度調整)機能に対応する。このため、デスクの高さや角度、置く位置にかかわらず、ユーザーにとって最適な向きに調整しやすい。
31.5型というサイズ上、メインモニターとしての需要が最も大きいと思われるが、さらに大きなディスプレーのサブとしてや、複数枚を使ったマルチモニター環境でも利用しやすい製品だ。
「AMD Radeon FreeSync」と「HDR10」対応
ゲーミングや映像編集に特にオススメ
リフレッシュレートは60Hzと標準的。144Hzや240Hzといった仕様を持つハイエンド製品と比較すると、さすがに滑らかさは劣るが、ハイエンド環境に慣れていない限り、不満を覚えることは少ないだろう。FPSなどはリフレッシュレート重視になるだろうが、より高い解像度で楽しみたいゲームなどには、高いコントラストも相まって、とてもオススメできる。
さらに、AMDのディスプレー同期技術「AMD Radeon FreeSync」に対応するため、対応するGPUと同期させて使えば、高い満足感が得られるはず。ゲーミング中心での利用を検討しているなら、組み合わせるパソコンにも気を使いたいところだ。
ベゼルの狭さも特徴で、実測値は左右がおよそ15mm、上下がおよそ16mm。電源ボタンはスティック状で、「押す」「倒す」の2種類の操作方法でメニュー選択や映像の切り替えができる。
このため、前面から見ると左上に型番が印字されている以外は、何も見当たらない非常なシンプルなデザインで、映像への没入感も高い。
ゲーミング、映像・写真編集といったコンテンツに集中したい用途、映像の鑑賞やデザインなど、広いスペースが有利になる作業には特におすすめ。
本機は、「HDR10」(High Dynamic Range 10)にも対応している。HDR対応の配信動画コンテンツや、Ultra HD Blu-rayなど、対応メディアを再生するにも活用したい。
次回は、実際にHDR10対応コンテンツを視聴したレポートをお届けする。