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ITが苦手な人も、ヘビーユーザーもタスク管理を簡単に

プロジェクト管理ツールのBacklog、いよいよカンバンボード対応へ

2019年10月29日 12時00分更新

文● 大谷イビサ/Team Leaders

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 2019年10月29日、ヌーラボはプロジェクト管理ツール「Backlog」の新機能としてカンバンボードへの対応を発表した。都内で行なわれた発表会では、製品開発のコンセプトや新機能のポイントが披露された。

ヌーラボ 代表取締役 橋本正徳氏

「効率的なツール」より「楽しいツール」を

 ヌーラボはチームのコラボレーションを促進するサービス開発を手がける福岡のサービス事業者。プロジェクト管理ツールの「Backlog」、ビジュアルコラボレーションツール「cacoo」、ビジネスチャットツールの「TypeTalk」の3製品を国内外に向けて提供している。登壇したヌーラボ 代表取締役 橋本正徳氏は、「効率的なツールを提供するより、楽しいツールを作った方が、回り回って効率がよくなるのではないか仮説のもと、仕事が楽しくなるツールを提供している」とプロダクト開発のコンセプトを語る。

ヌーラボの3つのプロダクト

 これらヌーラボのツールは単体での利用より、連携を前提としている。「アイデアを交換するときはTypeTalk、ビジュアルで表したいときはCacoo、やりたいことが見えたらBacklogといった具合で、アイデア創出からラウンチまで一連の流れをサポートしている」(橋本氏)とのことだ。

ドラッグ&ドロップで課題を管理できるカンバンボードがついに登場

 同社の主力製品であるBacklogは、もともとエンジニアのためのバグ管理ツールとして2005年に登場した。リリースから14年を経て、現在は事務職やデザイナー、マーケター、営業など非エンジニアの利用が半分を占めるようになった。「複数の役割の方々が、いっしょに使うときに便利になっている」(橋本氏)とのことで、さまざまな職種に向けて適用範囲を拡げているという。

エンジニア向けから適用範囲を拡げるBacklog

 こうした流れの中で今回発表されたのがカンバンボード対応だ。カンバンボードではBacklogのプロジェクトに作成された課題をカードにし、「未対応」「処理中」などステータスを示すボード内で管理する機能。カードは進捗にあわせドラッグ&ドロップで移動させることができ、チームメンバーはリアルタイムに課題の状態を把握できる。

 もともとBacklogはタスクリストやガントチャートをベースにしたプロジェクト管理をメインにしていたが、ユーザーからは長らくカンバンボードへの対応が求められていたという。今回発表されたのは、トヨタのカンバン方式のような特定メソッドではなく、タスクの進捗をビジュアル管理するいわゆる「カンバンボード」を意味するとのこと。ホワイトボードと付箋と同じくらい簡単に使えることを目指し、ITが苦手な人だけでなく、Backlogに手慣れたユーザーでもタスク管理の効率を上げられるよう開発したという。

 カンバンボードは2020年1月から順次β版として機能提供され、無料版・有料版を問わず利用できるという。

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