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合計101エピソードの大ボリューム

PC業界の裏話が盛りだくさん! 「そんなの業界じゃあたりまえっちゃ!」が電子書籍化!

2019年08月27日 17時00分更新

文● ASCII編集部

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 8月27日、ASCII倶楽部の人気連載「窓の円盤を何万枚も売った女が語る 『そんなの業界じゃあたりまえっちゃ!』」がついに電子書籍版となって発売した。

 本書は筆者であるせれろんやまだが、メーカーの販売代理店としてDSP版Windows OSやPCパーツを販売していたサラリーマン時代の体験を綴ったエッセイ。業界での苦労話や役得だった話などなど、なんと100ものエピソードをお届けする。

 さらに電子書籍版でしか読めない特別書き下ろしエピソードも! 是非本書を購入してせれろんやまだの勇姿を見届けよう。

 今回は電子書籍の発売を記念して本書の一部を紹介する。

海外メーカー「パッケージ変えたよ!」に代理店発狂、なぜなのか

 さて、今回より全5回でお送りする「いやシリーズ」。このシリーズでは、「イヤ」から導き出される業界の当たり前を、実体験をもとにお送りいたします。

 思い返せば、業界内での揉めごとは「新製品の発売前後」によく起こったような気がします。新製品はどれもすべて、「メーカーの自信の賜物」です。が、PCパーツのメーカーはだいたい海外で、いろいろと製品以外の仕様が日本の商慣習に合わないことが多々あります。

 いまでも思い出す海外メーカー担当者の言葉。

「ニホンジン コマカイデスヨ!!」

 ……だからそれが「お・も・て・な・し」精神を持ち合わせているジャパニーズのいいところなんだって!!

 海外の本社は世界を相手にしているため、ちっぽけな我が国JAPANのお願いなど、まずもって聞くことが難しいです。

 そこで「代理店の出番」なのですね!

 販売店に新製品と関連情報を案内し、「OK」と「イヤ」をいただき、その「イヤ」の部分をつぶすべく努力して実現し、新製品の成功を陰ながら支える……のが代理店の仕事だったりもします(日本に支社のある海外メーカーの担当者は巻き添えをくらいます)。

 が、この「イヤ」の部分を取り除く実務が実に細かくて労力もかかります。

 さて、今回は特に「イヤ」をくらいやすい、「パッケージデザインの変更」のお話です。たかがパッケージ、されどパッケージ。このパッケージの変更、一見簡単そうに見えて、実は地味に「イヤ」な要素を多くはらんでいます。

「新製品のパッケージ、かっこいいでしょ!! それに合わせて既存の製品のパッケージのデザインも変えたよ! あ、サイズもね!」

 じつにさらーっとメーカーの担当さんからだいたいまずはメールで連絡がきます。

 お、おう……、たしかにカッコイイね……、これで何もしなくても売れ……

 ん な わ け が な い !!

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! めんどくせぇぇぇぇぇぇ!!」

 社内を揺るがす叫び。このパッケージの変更、地味に確認事項が盛りだくさんで、かつ販売店さんにもお願いする事項が多くあるのです―――

 業界では突然の仕様変更も「あたりまえ」。しかしどんな理不尽な要望であっても対応しなければならないのだ……。

 果たしてせれろんやまだはどのように対処するのか。続きは本書を買って確認しよう。

書籍情報

購入先:
Amazon
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07WW2YDLQ?ie=UTF8&tag=waplus04-22
BOOK☆WALKER
https://bookwalker.jp/de34a3533c-e9bb-4ecf-a38b-e9b51ceaf754/
価格:490円
著者・イラスト:せれろんやまだ
出版社:角川アスキー総合研究所

週刊アスキー最新号

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