個人情報保護についての読者アンケートまとめ
今でも7割近くがクレカ番号入力に抵抗あり~プライバシーに関する意識調査から
2019年08月28日 11時00分更新
意外!? クレカ払いはまだまだ怖い
利便性向上と個人情報保護の関係についてASCII.jp読者にお聞きしたアンケート「プライバシー保護に関する意識調査(第1回)」。多くのご回答をいただきました。ありがとうございます。その一部をご紹介します。
最初は、「Q:ネットサービス利用時のクレジットカード情報の入力に抵抗がありますか?」。インターネットでのクレジットカード決済はもはや当たり前と言ってもよい行動と予想していましたが、結果はダブルスコアを付けて「はい」が圧倒。皆さん、一抹の不安を抱えながら利用しているのですね。
また、「あなたもしくは家族・親しい方が、ネットサービスを使う上で『プライバシーを侵害された』と感じた経験はありますか?」との質問には、「はい」と「いいえ」が拮抗。侵害されたと感じた内容をお聞きしたところ、「会員登録をした途端に登録したメールアドレスに迷惑メールが大量に来るようになった」「通販サイトを使った後、他サイトのバナーが通販サイトで検索した物品まみれになる」など、いわゆる行動ターゲティング広告への不信をあらわす回答が多くみられました。
6人に1人はスマートスピーカーで音声収集されてもOK!?
現在のWebサービスはおおむね、積極的に個人情報を差し出すことで利便性が高まる仕組みです。そこで、「昨今、SNS経由の個人情報不正入手が続いています。あなたはネットサービスの利便性向上と引き換えに、どの程度まで個人情報を公開(=企業による匿名での商業利用)できると考えていますか?(いくつでも)」という質問を投げてみたところ、興味深い答えが返ってきました。
ほぼ半数の方々が「すべて公開されたくない」と答える一方で、「自宅の音声(スマートスピーカー経由)」とかなりプライベートに踏み込んだ情報に関してもおよそ17%の方が利便性向上と引き換えにしてもよいと回答、直前の質問でプライバシー侵害と感じた方が多かった行動ターゲティング広告の元となる「閲覧したWebサイトの履歴」を良しとする方も25%に上りました。
「信用スコア」に使わせる個人情報なんてない!?
Webサービスとプライバシーに関して避けられないのが、最近注目を浴びている「信用スコア」です。今回のアンケートでも、どの程度まで利用されて構わないか、というかたちでお聞きしました。
選択肢のなかで最も敬遠されたのは「友人関係」。他者の出来不出来が自分の評価に直結してしまうという恐れからでしょうか。なお、唯一半数を超えた回答は「すべて利用されたくない」。信用スコアのメリットがはっきり見えない現状では、もっともな結果ではないでしょうか。
次回もネットとプライバシー(個人情報保護)の関係に迫ります
今後もさまざまなアンケート調査を続けていきますので、お手すきであればご回答いただけますと幸いです