狭ベゼルと無線周辺機器で場所を選ばないのが魅力的
こだわりデザインが操作性や使い勝手も向上した一体型PC「ESPRIMO WF」 (1/2)
2019年08月03日 11時00分更新
富士通クライアントコンピューティングが販売する「ESPRIMO FH」シリーズは、「FH77/D1」「FH70/D1」「FH52/D1」の3モデルで展開する23.8型一体型デスクトップパソコンだ。
2019年2月に販売したカスタムメイドモデル「ESPRIMO WF1/D1」は、インテル Celeron 3865U、4GBメモリー、1TB HDDが標準スペックだが、今回お借りした試用機はCore i7-8750H、32GBメモリー、3TB HDD+Optaneメモリー約16GBを搭載したものとなっている。標準モデルのウェブ価格は14万5904円のところ、「富士通WEB MART」でクーポンを使うと11万2346円から購入可能だ(8月2日現在)。
今回は、ESPRIMO WF1/D1の外観の特徴と使用感をメインに紹介する。
デザイン性に優れた23.8型の一体型デスクトップパソコン
サイズはおよそ幅558×高さ370×奥行き167mmで、重さは約7kg。箱から出すと、「23.8型の一体型」ときいて想像するよりも、コンパクトに感じられる。これはベゼルが非常に狭く、ギリギリまで表示領域が設定されているデザインによる影響だ。狭ベゼルをうたっていても、上部のみや下部のみがそれほど狭くなく、スピーカーや操作ボタンなどに割り当てられているモデルも多いが、本機は4隅すべてが狭ベゼルで、メーカーもその点をウリにしている。
ディスプレー解像度は1920×1080ドットと、2019年のパソコンとしては少々粗めになるが、発色がとてもよく色鮮やか。デスクトップパソコンの性質上、50cmほど離れて使うことが多いはずだから、それほど解像度の低さは気にならない。
正面から見ると映像が宙に浮いているように見え、デザイン面での満足度は高いだろう。
スタンド部分の造形にも注目したい。正面から見ると、左右を短い棒で支えているように見えるが、実は背面でつながっている。
強度や安定性を考えると、前面までつなげてしまう案もあったかもしれない。このデザインを採用したことで、前面下部に空間が大きく空いたデザインになっており、キーボードや周辺機器を、スムースに収納できるだけでなく、単体で見たときも圧迫感が緩和されており、さまざまな空間に違和感なく調和できそうだ。