弱点はほぼなし、利便性・使い勝手に優れている
Bluetoothイヤホンは、満員電車や街歩きなど、過酷なモバイル環境で長時間利用できてこそ意味がある製品でもある。音質や機能が魅力的でも、接続性や連続使用時間に難があるのでは、実用性は低い。
そんな中、敢えて左右が分離している必要はないのでは? と思っていた筆者だが、WF-1000XM3は接続性の面で不満をほぼ感じなかったし、高機能も魅力で慣れてしまうと手放せなくなる。完全ワイヤレスもアリかなと感じてきた。写真などで見ると、本体は大きめに見えるかもしれないが、装着してしまえばそれを感じないし、マグネットですっぽりと収まるケースを始めとして、細部まで使い勝手を検討してできた製品である点も好印象だ。
細かい話にはなるが、ヘッドセットして考えるとマイク性能も重要だ。その点でも本機は十分な性能を持っていた。音声アシスタントの通知も、便利なので積極的に活用したい。
簡単に言えば、弱点らしい弱点がほとんどないのが「WF-1000XM3」だ。というわけで、今後「いろいろ完全ワイヤレス型イヤホンが出ているけど、どれを買ったらいい?」と聞かれた際には「まずはWF-1000XM3を試してみれば?」と答えることにしようと思う。