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篠原修司のこれがおいしい 第5回

攻略難易度は激ムズ:

スシロー「てんこ盛り祭」、超おいしいけど大きすぎて口に入らず

2019年07月12日 16時00分更新

文● 篠原修司

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 スシローは7月5日(金)から7月15日(月)までの期間、\大切り 爆盛り/な「てんこ盛り祭」を開催しています。

 35周年の創業祭がおわって始まる新たなお祭り。どんなものかと食べに行ってみたら、そこには不可能が待ち受けていました。

 こんなもん、口に入るかッ!!

てんこ盛り祭のネタは?

 「てんこ盛り祭」では、大切りネタと爆盛りネタが用意されています。大切りネタは以下の5種類。

  • 大切り天然インド鮪中とろ(150円)
  • 大切りサーモン(100円)
  • どか盛りほたて(150円)
  • 大切り真いか(100円)
  • 特大ジャンボ赤えび(100円)

 爆盛りネタは以下4種類です。

  • 三種の魚卵てんこ盛り(150円)
  • 爆盛りびんとろ(150円)
  • うなぎと穴子の山盛りちらし(300円)
  • 海鮮5種!てんこ盛りちらし(300円)

 まあ文字じゃなくて写真を見た方が早いでしょう。ネタ紹介いきます。

大切りサーモン(100円)

 まずは100円皿からサーモンです。身が大きめで、これが100円でいいのかというレベル。

 普通に美味しいサーモンです。

大切り真いか(100円)

 続いて同じく100円皿のイカです。身に切れ込みが入ってます。仕事してます。

 2貫あるのでひとつは塩で、ひとつは醤油でいきました。ねっとり系なので塩で食べるとかなり甘く感じます。醤油だと普通のイカですね。塩おすすめ。

特大ジャンボ赤えび(100円)

 100円皿の最後は特大ジャンボ赤えびです。

 見てわかる。デカい、肉厚です。なるほど、1貫で100円するだけはあるという納得感があります。エビ好きに良さそう。

大切り天然インド鮪中とろ(150円)

 続いてちょっとお値段あがって150円皿より、中とろさん。

 厚みはこんな感じ。

 150円の中とろ、ちょっと筋があります。脂の旨味はあるものの、熟成はそんなに進んでないので1貫食べたらみんな満足しそうです。

三種の魚卵てんこ盛り(150円)

 いくら、とびこ、かずのこが載った三種の魚卵てんこ盛りです。

 とびこかかずのこが勝ちそうだなと思ったら、まさかのいくらの風味が圧勝。そこにかずのこの食感がきて、最後にとびこのプチプチ感が残ります。

 いい感じのコラボです。

どか盛りほたて(150円)

 次の150円皿はほたてです。1貫になんとほたてを4つも載せるという暴挙。ここからスシローの寿司遊びが始まります。

 箸で持とうとしたら案の定崩れました。そのまま無理やり口のなかへ。シャリはどこへやら、口がほたてオンリーになります。

 1貫でなかなか味わえないほたての香りが口いっぱいに広がります。なるほどね、量があれば正義なんですよほたては。

 満足なんですが、とてももったいないことをしている気分になりました。このほたて、2つくらい刺身で食べた方がもっと美味しいのでは……。

爆盛りびんとろ(150円)

 最後の150円皿はびんとろです。見ればわかりますね、盛りすぎです。一口で食べることを想定されてません。無理です。

 とりあえず3枚載ってるうちの下2枚でシャリを食べましたが、これでギリギリ。ここにもう1枚は入りません。

 味はねっとりびんとろで美味しいですよ。最後に残ったネギトロを食べます。これも美味しい。スシローにきて刺身食べてる。

海鮮5種!てんこ盛りちらし(300円)

 300円皿のてんこ盛りちらしです。はい、不可能。

 まず口に入りません。エビもしっぽ付きなのでどうにかして殻を取らないといけない。

 これを一口? 無理があろうかと思われます。

 どうしようか悩んでいましたが、ここでシャリが2貫あることに気づきます。つまり、分断して各個撃破が定石です。ほたてネギトロ錦糸卵連合と、甘エビとびこサーモンネギトロ連合にわけて戦うことにしました。

 ほたてネギトロ錦糸卵連合は大葉もあるせいかすっきりな食べ心地。こちらの攻略は余裕でした。

 甘エビとびこサーモンネギトロ連合は、口に入れるときに甘エビ軍の戦線が崩壊。載せ直してあげるもしっぽが手強いです。

 また、味のバランスはサーモン軍が突出しており、甘エビもとびこもサーモンにやられていました。サーモンが強すぎた。

 それにしてもスシローはどうやってこれを食べろというのでしょうか。教えて欲しい。

うなぎと穴子の山盛りちらし(300円)

 最後はうなぎと穴子の連合軍です。

 さきほどのてんこ盛りちらしを見たあとだとやれる気がしてきます。スシローが理性を取り戻しました。人間が食べることを想定している大きさ!

 でもアゴが外れる可能性があるのでこちらも各個撃破することにしました。穴子とろろ連合と穴子うなぎちょいとろろ連合です。とろろはどっちとも仲が良いんですね。

 味は普通に美味しい。助かる。こういうのでいい。

 これなら300円の価値があります。さっきのは300円払って無理難題がきました。人間ほどほどが肝心です。

期間限定メニューが300円皿ばかりなんですが

 続いて期間限定メニュー。なんだかよくわかりませんが300円皿が多いです。超お得だった創業祭分の赤字を取り戻しにきてる感あります(もちろん真相はわかりません)。

 それとも夏のボーナスで紐がゆるんだ財布を狙ってるんでしょうか。

極上のどぐろの炙り(300円)

 のどぐろの炙りです。脂がすごい。醤油をどんどんはじいていきます。写真を撮るたびに醤油がなくなっていく!

 炙りの香りもありますが、それよりも脂の旨味が強いです。味が香りを一瞬で支配しました。

小川商店の生うに(300円)

 生うにです。見るからにトロトロ。口の中にいれるとトロけます。たまらん。

 そして広がるウニの香り。でもあっという間に消えてしまいました。300円分の美味しさと、儚さがあります。

真かれい味比べ(150円)

 真かれいです。真ガレイかも? どっちかわかりません。

 味比べということでまずは何も載ってない方から食べます。大葉はアクセント。普通にカレイで、美味しいですね。

 ジュレ載せの方は、なんだろう? 爽やかな柑橘系の香りがします。さっぱり系で、ボクはこっちの方が好きです。ジュレの勝ち。

活あわび(300円)

 あわびです。あわび!!!

 コリコリ食感と、磯の香り。厚みも300円レベル。

 大きい方はさらに厚みがあります。これは久々にあわび食ってる!!

 300円の価値あります。

いか焼からすみのせ(100円)

 最後はイカに焼からすみを載せた居酒屋メニュー的ななにかです。

 からすみの香りでイカを食う。そんな感じ。100円皿では300円皿の感動に勝てない。

 そしてこのあたりで胃袋がギブアップに。もうちょっと期間限定メニューがあった気がしますが、てんこ盛り祭りがてんこ盛りすぎてこれ以上は胃袋に入りませんでした。

 アスキーグルメ読者の皆さんも不可能に挑戦あれ。

 ※記事内の価格表記は「税抜」です。



筆者紹介:篠原修司

1983年生まれ。福岡県在住のフリーライター。IT、スマホ、ゲーム、ネットの話題やデマの検証を専門に記事を書いています。
Twitter:@digimaga
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