デザインやインターフェースなど、外観と使い勝手について紹介

家族で使う1台に! ゲームや写真編集も堪能できる15万円台17.3型ノートPC

文●松野将太  編集●市川/ASCII

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マウスコンピューターの17.3型スタンダードノートパソコン「m-Book W890XN-M2S2」

 自宅でさまざまな用途に使えるノートパソコンがほしい、それほど頻繁に持ち運ぶわけではないがノート型でハイスペックなパソコンがほしい、といったユーザーにおすすめしたいのが、マウスコンピューターの17.3型ノートパソコン「m-Book W890XN-M2S2」だ。

 m-Book W890XN-M2S2は第9世代Core i7プロセッサーと、最新のNVIDIA製GPUである「GeForce GTX 1650」を搭載している。持ち運びには向かないぶん大画面で作業できるのが大きなメリットで、写真・動画編集用としてはもちろん、PCゲームなどもプレー可能だ。高性能なうえに実売価格は15万4224円とコスパも高めとなっている。まさにそういった需要にマッチするノートパソコンといっていいだろう。

 この記事では、m-Book W890XN-M2S2の外観と使い勝手をチェックしていこう。

側面のみカーボン加工されたユニークなデザイン

天板は高級路線のノートパソコンでもよく見られるヘアライン加工が施されている

 m-Book W890XN-M2S2のデザインは、一見ごくごく一般的なノートパソコンのようだが、細部を注視してみると、意外にもユニークな特徴があるのが分かる。天板やキーボード面と、側面の加工が大きく異なるのだ。

左側面。天面などとは明らかに異なるカーボンパターンがよく見える。光の加減にもよるが、見えるとオシャレ

 天板やキーボード面には、高級路線のノートパソコンでよく見られるヘアライン加工が施されており、ブラックカラーと相まって落ち着いた印象を受ける。側面はカラーこそ同じブラックだが、カーボン加工が施されており、光の反射で模様が浮き出るように見えるので非常に見栄えがいい。上から見た場合と横から見た場合で少し印象が変わるのは、リーズナブルな価格帯のノートパソコンではあまり見られないアプローチだ。

 悪目立ちせず落ち着いた外観でありながら性能が高いため、プライベートでもビジネスでも、場所を選ばず使っていけるのが本製品の大きな魅力といっていい。性能的にはゲームも遊べるため、「よくあるゲーミングパソコンの派手な外観があまり好みではない」というユーザーが、ゲームもクリエイティブも堪能できるパソコンとして購入するのも悪くない選択肢だろう。

17.3型は設置面積も大きく、持ち運ぶのはやや厳しい。重量自体は2.5kgと極端に重いわけではないので、車移動が多い人など、荷物に入れておくのが負担にならないのであれば可能だろう

 本体サイズは、およそ幅399.9×奥行282.2×高さ25.9mm。重量は約2.5kgで、ひと昔前のノートパソコンに比べれば特別重いわけではないが、このクラスのノートパソコンはモバイルノートパソコンのように頻繁に持ち運ぶにはやや大きい。

 持ち運ばず自宅のリビングなどに置いて据え置きパソコンとして使ったり、家族の共用パソコンにするようなユーザーが圧倒的に多いだろう。とくに複数人で映像を見るような使い方をする場合、この大画面が生きてくる。

キーボードはテンキーありの日本語配列だが、方向キーが一部右シフトやテンキーに食い込んでいる。打鍵感自体は悪くない

 キーボードはテンキーつきの日本語配列。ただしスペースの都合上か、方向キーがテンキーや右シフトキーに干渉する配置となっている。ノートパソコンではこの程度の変更はよくある話だが、そのあたりのキーをよく使うというユーザーは、多少慣れるのに時間が必要かもしれない。

 打鍵感は大型ノートパソコンだけあって、しっかりとしたストロークの深さと反発があり、軽快にタイピングできる。そのぶん打鍵音はモバイルPCより少し大きくなるが、気になるというほどでもないだろう。ちなみにタッチパッドはしっかりした作りで、クリックの際はほぼ音がしない。

右側面にはUSB 3.1(Type-C端子)が。最近は対応機器も増えてきているので搭載はうれしい

映像出力と有線LANポートは背面に配置

 インターフェース類はオーソドックスな構成だが、右側面にUSB 3.1(Type-C端子)を備えている。最近は搭載機器も増えているため、スマートフォンの充電や外付けSSDの接続といった活用が考えられるだろう。USB自体は合計4ポートあり、たとえばUSBマウスを挿しても3ポート残るので、不足に悩まされるといったこともないはずだ。

 m-Book W890XN-M2S2は性能も含めると良くまとまっているノートパソコンだが、唯一こうした大型ノートに搭載されることの多い光学ドライブが非搭載となっている点には注意しておきたい。とはいえ、最近はデータ配信や動画サイトの隆盛により、光学メディアを使う機会そのものが激減しているのは周知の通りだ。これは時代の流れともいえるが、もし光学メディアを読む必要が出た場合、USB外付けタイプのドライブを買うなどして対応することは可能なので、それほど気にする必要はないかもしれない。

ディスプレー17.3型なのでしかたがない部分ではあるが、電源アダプターもややかさばるため、持ち運びの際は気をつけたい

 外観や使い勝手に関してはここまで。次回は製品のスペックに注目してm-Book W890XN-M2S2の実力を見ていこう。

試用機の主なスペック
機種名 m-Book W890XN-M2S2
CPU Core i7-9750H(2.6~4.5GHz)
グラフィックス GeForce GTX 1650
メモリー 16GB
ストレージ 256GB SSD
ディスプレー 17.3型 フルHD(1920×1080ドット)、ノングレア
光学ドライブ -
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11 ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.0
インターフェース USB 2.0×1、USB 3.0×1、USB 3.1×2(うち1基はType-C端子)、HDMI×1、Mini DisplayPort×1、SDカードリーダー×1、ヘッドホン出力/ヘッドセット×1、マイク入力×1、セキュリティースロット×1
内蔵カメラ 約100万画素ウェブカメラ
本体サイズ/重量 およそ幅399.9×奥行282.2×高さ25.9mm/約2.5kg