米マカフィーは6月17日(現地時間)、「Cloud Adoption and Risk Report(クラウドの採用とリスクに関するレポート)」の特別版を発表した。
クラウドを利用してビジネスを加速するにあたり、クラウドサービスのビジネスへの影響と、世界の企業がどのようにセキュリティーギャップに対処しているかに焦点をあてたもの。
同社では、世界中の大手企業1000社を調査し、その調査データと、サービスを利用する数千のユーザーから集約したクラウドイベントの洞察を用いて、課題や機会の認識、実態を把握したという。
その結果、主に以下のような調査結果が明らかになったとのこと。
主な調査結果
- クラウドサービスを利用することで、調査対象企業の87%がビジネスの加速を経験している。
- 52%の企業が、オンプレミスのIT環境と比較して、優れたセキュリティーをクラウドで経験している。
- IaaSの設定を監視できると答えた企業は26%。
- アプリケーションのコラボレーション設定をコントロールできると答えた企業は33%。
- クラウドでデータ損失防止を実行できると答えた企業は36%。
- クラウドアクセスセキュリティーブローカー(CASB)をクラウドで利用すると、企業の新製品の発売、市場投入時間の短縮、新規市場への進出、従業員の満足度向上の可能性が35%以上高まる。
- 現在CASBを利用しているのは3社に1社。
マカフィーのラジブ・グプタ氏は、「本調査結果から、先行してクラウドを導入し、新たなクラウドサービスを展開する際にセキュリティーを優先した企業が、彼らがとった行動により市場で勝利したことがわかります。クラウドにセキュリティー対策がなされている場合、企業はどれほどビジネスを加速することができるかを私たちに教えてくれています。また、この経験を数値化し、私たちのデータと推奨事項を市場に共有できることをうれしく思います。」と述べている。