イグニスの子会社であるパルスと順天堂大学は6月11日、医療用VRシステム「うららかVR」のパイロット版を提供開始した。慢性の神経痛や入院時の不安を緩和させることを目的としたVRシステムで、両者は共同研究として特許出願も行なっている。
うららかVRでは持ち運びが可能な一体型VRヘッドセットを採用、自宅や入院時のベッドなどで仰向けで寝ている状態でも使用することができる。コンテンツは動物や自然と触れ合えるものを中心にラインアップされており、利用者の状態に応じてコンテンツがレコメンドされる仕組みとなっている。
うららかVRは、順天堂大学大学院医学研究科・堀江教授と医学部麻酔科学・井関教授との臨床研究に基づき、入院時の不安緩和や3ヵ月以上続く慢性化した神経障害性疼痛の緩和を目的として開発されている。