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NTSC比約72%のディスプレー採用
打鍵感のよいキーボードを搭載
高性能なパーツを組み合わせたのではゲーム用パソコンと対して変わらないが、そこは映像作品を手がけるためのクリエイター向けマシンとしてDAIVブランドならではの特徴がディスプレースペックに現れており、DAIV-NG5510シリーズのディスプレーはNTSC比約72%の再現能力を実現している。
NTSCといってもピンとこない人もいるだろうが、アメリカのアナログテレビ用の色域規格で、一般的なパソコン用ディスプレーで採用されているsRGBよりも色域が広く、Adobe RGBに近い色域を持つ規格だ。広い色域を持っているため精度の高い色確認が可能で、業務目的での使用にも役立つ。またDAIV-NG5510シリーズが採用しているディスプレーは色域が広いだけでなく、視野角も広いのが特徴だ。個人で作業するだけなら正面からしっかり見えていれば問題はないが、現場等で複数の人から確認をしてもらうような場合には、全員が一斉に正面に位置することは難しく、多少斜めから見ても正確に確認できるのは、仕事で運用する上でも便利だ。
ノートパソコンのキーボードはデスクトップと違い、本体に直接備わっているため基本的に交換はできないので、使い心地は気になるところだ。DAIV-NG5510シリーズのキーボードは、バックライト機能やテンキーも備えている。キーのクリック感は強めで、打ち心地はかなりよい印象だ。押し込みの重さは少し重めだがストロークの遊びが少なく、入力されるポイントで確実な感触がある。トラックパッドはクリックボタンが一体化したタイプで、右上には指紋センサーが備わっている。
配列は99キーと呼ばれるキー配列であまり聞き慣れないかもしれないが、これは英字キーボードでよく見かける配列だ。英字キー配列といってもちゃんと日本語化されているし、キートップには日本語もプリントされているので使用には問題はないが、一部のキー配列が独自のものになっている。
左側のシフトキーの右隣には通常Zキーがあるが、DAIV-NG5510シリーズでは¥キーになっている、また_(アンダーバー、もしくはバックスラッシュ)がスペースキーと同じ一番下の列にあるほか、スペースキーの左隣がALTキーになっていて無変換キーがスペースキー右側の変換キーと一緒になっている。など、慣れが必要な部分ではあるが、実際にDAIV-NG5510シリーズを使用して本原稿の執筆作業をしている分には、あまり気になることでもなかった。
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