今回お話しをお伺いした後、実際に「WA9J-F190/XT」をベースとして以下スペックにカスタムしたモデルをお借りした。起動して普通に操作しているぶんには、ファン音もほとんど聞こえずとても静か。正面のヘアラインデザインも蓋の位置を変えても違和感ないようなこだわりを持って作られており、使い勝手もいい。やはり、スライド式電源ボタンは、毎日使うものだから使いにくくてもダメ。プッシュ式に慣れていると最初違和感があるかもしれないが、慣れるのも早いだろう。
「WA9J-F190/XT」カスタムモデル | |
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CPU | Intel「Core i9-9820X」(10コア/20スレッド、3.3~4.1GHz) |
マザーボード | ASUS「PRIME X299-A」 |
メモリー | 64GB(16GB×4、DDR4-2666) |
ビデオカード | NVIDIA「GeForce RTX 2080」(8GB) |
ストレージ | 500GB SSD(NVMe対応)、2TB HDD |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチ |
電源ユニット | Seasonic「SSR-750FM」(80PLUS GOLD認証) |
OS | Windows 10 Pro 64bit日本語版 |
ためしに性能を確認するため、お借りしたマシンと筆者がいつも使っている自作マシンとRAWデータの現像スピードを比較してみた。筆者の自作マシンは、ビデオカードを搭載していないため、ほとんどの処理をCPUで行なう、アドビ「Lightroom Classic CC」を使い、ソニーα6400で撮影したRAWデータ50枚(1.15GB)を調整し、JPEGに出力する時間を計測。データはHDDに保存したものを利用。出力もHDDに行なっている。
筆者自作マシン | |
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CPU | Intel「Core i7-8700K」(6コア/12スレッド、3.7~4.7GHz) |
マザーボード | ASRock「Z370 Taichi」 |
メモリー | 16GB(8GB×2、DDR4-2666) |
グラフィックス | インテル UHD グラフィックス630 |
ストレージ | 250GB SSD(NVMe対応)、4TB HDD |
光学ドライブ | なし |
電源ユニット | 玄人志向「KRPW-GK650W/90+」(650W 80 PLUS GOLD認証) |
OS | Windows 10 Pro 64bit日本語版 |
結果は、ツクモのワークステーションが1分5秒、筆者の自作マシンは2分16秒と倍以上速かった。ビデオカードを積んでいないハンデはあるものの、コア数の差だけでも大きく、最近仕事で現像する機会が多い筆者としては、ハイエンドマシン導入を考えさせられる結果となった。
もちろん動画編集や、CG作成など、ビデオカードの性能がもっと重要な作業も快適に行なえるはずだ。また、見た目も高級オーディオ機器のような雰囲気でリビングに置いていても違和感がないほど。
今後この新しいPCケースを採用したワークステーションが登場すると思われるので、クリエイティブな作業を行なうハイスペックなPCの購入を検討している人は、今後のラインアップを気にしてみてはいかがだろうか。