2019年4月1日、ソニックガーデンは打刻なしで利用できる勤怠管理システム「ラクロー」が、4月から施行される「労働基準法および労働安全衛生法」における「労働時間の把握方法」に適合している旨の回答を厚生労働省から受けたことを発表した。これにより、労働基準法に基づく必要である「労働時間の把握」のみならず、労働安全衛生法の改正により新たに必要となる「労働時間の状況の把握」についても、ラクローを適法かつ安全に利用できるという。
現在、勤怠管理の一般手法として用いられている本人による打刻や時間入力は、2017年1月に策定された厚生労働省のガイドラインでも「自己申告」とみなされ、PCログ等の客観的な記録を収集して実態調査を行なう措置が要求されていた。現在β版として提供されているラクローでも本人の意思が影響しやすい打刻を排除すべく、PCログなど客観的なデータから労働時間を算出している。
しかし、ユーザーからは打刻を使わないことに対する不安、残業時間上限に罰則が設けられた改正労働基準法や改正労働安全衛生法の労働時間の管理手法として、適法なのかという問い合わせを受けていたという。そのためソニックガーデンでは、規制適用の有無を確認できる経済産業省の「グレーゾーン解消制度」を活用して、正式版の前に適法性の有無を確認。労働基準法においてもガイドラインを満たす労働時間の管理手法として認められた上、労働安全衛生法でも適法という回答を3月27日付けで厚生労働省から得られたという。