全日本空輸(ANA)は、VRを活用する客室乗務員訓練を開始。これまで以上に迅速で適切に対処する客室乗務員の養成ができるという。反復実習による実務手順の定着が高まるなど、効果が現れ始めているとのこと。本訓練は日本電気(NEC)が開発したもの。
対象は2018年に採用された新入客室乗務員約800名。機内の安全性確保に向けた保安訓練にVRを導入する。現実で再現困難な機内の緊急事態(火災や急減圧)や、機内設備の安全確認作業をVRで再現している。
ANAは4月から、一体型VRヘッドセット「Lenovo Mirage Solo」の採用を予定している。 Mirage Soloは6Dof(VR内における前後左右の自由な動きができる)のトラッキングが可能。同社によると、(Mirage Soloで)前後左右の移動や屈む動作もVR空間に反映させられ、客室全体の設備の安全確認作業など、きめ細やかな機内訓練ができるという。