3Dスキャン技術を有し、世界最大級の空間ライブラリーを提供している米Matterportが、4800万ドル(およそ53億円)の資金調達を行なった。強みである3Dスキャン技術をベースに、クラウドサービス等事業拡大を進めるとのこと。
Matterportは、3D空間スキャンカメラの販売や、現実世界の写真をVR空間に再現するソリューションの提供を行なうスタートアップ。主に不動産業界や建築業界、旅行業界で使われている。スキャンしたデータは、VRヘッドセットを使いバーチャルツアーを行なったり、360度パノラマ写真を作成したり、2Dの平面図を作成できる。今回の資金調達前の企業価値は3.25億ドル(およそ350億円)とも言われている。
ハード面では、撮影を巡る近年の変化として、スマホのカメラ性能向上、低価格の3Dカメラが多数出てきた点が挙げられる。そこでMatterportは、オリジナルのハイエンドカメラを継続する一方で、低価格デバイスメーカーとの提携を打ち出すという転換を図っているという。